ひとり🌸旅〜井伊谷・久留女木棚田へ
9/27.28と浜松へ。
その二日目のこと。
写真かなり多めになりました。
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旅先での朝散歩を忘れるほど、深く眠ってしまった。
7時オープンの朝食ブュッフェに駆け込んだ頃には既に半分以上の席は埋まっていた。仕事関係のようなグループで食事している方、海外からの旅行客、一人でスマホを見ている方、人の数だけそれぞれの日常があることにホッとする。ホテルの朝食ブッフェの開放的な雰囲気がとても好きだとあらためて思う。
このホテルに決めた理由は駅から近いことと、朝食ブュッフェが充実していたこと。
家康公の健康長寿に肖ったとろろ麦ご飯をはじめ、浜松おでんや餃子などご当地メニューもたくさんあった。好きなもの、食べてみたいものを選び、50分ほどかけてゆっくりと至福の時を味わった。
こんな贅沢なことは他にないんじゃないかと思う^ ^
『おんな城主直虎 回顧展』へ
チェックアウト後、浜松2日目はレンタカーで北へ。ナビに頼りながら向かった先は、今年1月から約一年間展示されている「浜松市地域遺産センター」という浜松駅から20キロほど離れたところで、2017年大河ドラマ「おんな城主直虎 大河ドラマ館」回顧展の開催地へ。
この浜松の旅の目的地。
運転しながら目に入る「気賀」「井伊谷」「奥山」など物語で聞いたことのある地名を見るたびに高揚したり、稲穂が垂れる美しい長閑な景色を眺めると時々誰かと共有したくなったりした。
稲刈りを終え、スッキリと整った田園も多く見かけた。私がその日に訪ねる予定のロケ地の棚田はまだ稲刈りを終えていないといいなと思った。
「井伊谷」の信号を右折して1分ほどで浜松市地域遺産センターに到着。
玄関を通るとすぐに「おんな直虎」のポスター3枚が目に入った。2階の奥の部屋に数名のスタッフが働いている様子で、他に館内は誰もおらずとても静かだった。
前日に訪れた「どうする家康 大河ドラマ館」の1割くらいかなと思っていたけど、奥の美術品展示を含めると思っていた以上に展示品がたくさんあった。
おんな直虎の直親さまは4話から11話に登場するけれど、全編を通して直親さまの存在を感じられる。
井伊直政演じる菅田将暉くんもとてもよかったし、小野正次を演じる高橋一生さんは涙なしではみられないし、とても好きな大河ドラマだった。
2階は、衣装、大河ドラマ出演者のコメントやサイン、直親が信濃から井伊谷へ帰還する道中で神社に寄進したと伝わる「青葉の笛(複製)」や戦国時代の井伊谷周辺の暮らしがわかる遺跡出土品などが多く展示されていた。
春馬くんがたくさん練習したと言ってた"青葉の笛🪈"
プロ?の方の笛の音がCDプレイヤーからずっと流れていました。
旅の思い出に馬型の埴輪のキーホルダーとマグネット、遠州綿紬織の手提げ袋を購入した。
龍潭寺(りょうたんじ)
龍潭寺は、戦国時代には井伊家歴代の菩提寺として、近世以降は地域の臨済宗妙心寺派の中核寺院として信仰を集めた歴史深い寺院。
ちょうど団体ツアーの方々と一緒になったため、龍潭寺の和尚さんが一緒に話しを聞いてまわりませんかと声をかけてくれた。
とてもありがたかった!
この近くにも墓所もあり、直虎の隣に直親の墓所があり、なんだか感慨深いものが。
手を合わせてきました。
龍潭寺の堂塔は江戸時代の建造物として県の有形文化財に指定されているものばかり。
その中でもガラスケースの中には織田信長の遺品や徳川家康が井伊直政に贈った葵の模様が描かれた茶碗などもあり、思わず"お〜〜"と声がでた。
これらは撮影禁止。
そして、その茶碗の隣に飾られていた新聞記事に春馬くんが居て…とても驚きました!
新聞記事には久留女木棚田が大河ドラマのおんな城主直虎のロケ地として使われたときの地元の方の喜びやキャストのインタビューなど。
井伊直虎ゆかりの寺ではあるけどロケ地ではないのでまさかここに来て春馬くんの言葉を読めるなんて思いもしなかったからなんと表現していいのか…
胸が熱くなる♡
龍潭寺で御朱印をいただきお守りを購入。
馬🐎と亀🐢
亀之丞だもの!亀との出逢い!
井伊共保(いいともやす)公出生の井戸
龍潭寺から徒歩数分。
田んぼに囲まれたとても静かな場所
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まだまだお腹もすいてはいないけれど、少し早いお昼はちょっと後戻りして、
鰻のコジマやさんへ。
その日は旅行の団体様の予約が入ってるようでその方たちが少し遅れているみたいなので今なら案内できますよと、お店の息子さんがわざわざ2階のお部屋へ案内してくれました。春馬くん、みうちゃん、浜松地域観光課の方、NHK関係者、全部で14名の団体さまだったそうで、春馬さんはここのテーブルのそっちの席に座られました、と。
春馬くんのサインは事務所NGだったようで、一緒に来ていたみうちゃんのサインがありました。
山田裕貴さんのサインは自転車の旅の番組でこちらへ寄ったときのものだそう。息子さんは山田さんにもう一度来てほしいと願ってました!
同じく竹を注文。
調理方法は関東風で、浜名湖の鰻を背開きして白焼きし、柔らかくなるまでじっくりと深蒸したのち、タレで焼きあげるため30分前後かかると書かれてました。
すっごくすっごく美味しかったです!
今まで食べた鰻の中で一番美味しかったかも。
ご馳走さまでした。
久留女木の棚田へ
心もお腹も十分に満たされてるけど、
そのままロケ地の棚田へ出発。
想像以上にかなり標高高く登り、本当にここかなぁと不安になるほど静かで山の上に来てしまい、旧小学校の5台ほどスペースの駐車場に車を停めた。
…学校も開いてない。どうしよう、誰もいない。
棚田まで600メートル徒歩8分と事前情報からこれくらいは大丈夫と軽く考えていたけれど、静かな山道を一人で進んでいると嫌なことばかり考えてしまった。
もしあの黒い雲が雨を降らせる雲だったら、
もし野生動物が目の前に現れたら、
もし迷子になったら、
鳥の鳴き声や木の葉が揺れる音が山に響き渡って、怖いと思った。
不安な予想は的中で、道路真ん中で死んだマムシにハエ?が集って恐ろしい光景を目の前で見てしまった。そのグワングワんと異様な音が遠ざかってもなかなか耳から離れなかった。
不安でビクビクしながら15分ほど歩いても目的地の入り口がわからずウロウロと。
軽トラが通ったので咄嗟に手を挙げて、棚田に行きたいことを伝えると、助手席にのせてもらいUターンして連れて行ってくれてた。
「帰る時はこの扉を閉めていってね」とおじさんが親切で救われた。
目的地に到着できた安心感はあるものの、同じ景色の中、通った道がわからなくなりそうでやっぱり一人は不安だった。
ここは一歩歩くたびにバッタや昆虫が飛び跳ね、
虫の声と鳥の鳴き声が響いて、それがまるで生き物同士おしゃべりしているような、人間の私が来たことを「こいつ何しにきたんだー」ってなんというか、攻撃しているような話し方みたいで、なんだかここは宮崎駿さんの映画の中の世界みたいだと思った。
棚田を見下ろせる素晴らしい景色の中に居ると少しずつ落ち着いてきた。
大河ドラマでは、「ここが井伊の隠れ里」と言われた場所。
映像で見たことのある目の前の風景の中の何処かに春馬くんも居たんだって思うとやっぱり感慨深く…
先ほど回顧展で聞いた"青葉の笛"の高い音色がとても似合う景色だと思った。
目の前に広がる稲穂と山なみ、
優しい光が燦々と空から降ってきて
写真にはおさまらないから動画を撮った。
山にこだまする鳥たちの声
稲穂が揺れる音。地面に流れる水の音
春馬くんが青葉の笛を練習していたというベンチは写真には撮ってなかったけど、ここからの眺めも自然の恵の音も素晴らしい空間だった。
そして今年の6月田植えの時期に柴崎コウさんが直虎撮影以来、とても来たかった場所と来られて田植えを手伝われてました。
帰りはまたあの山道を通るんだと思うとやっぱり不安になるけれど、道路に出れば1本道だから迷う事はなかった。
先ほどの静かな景色とは一変して、5.6人くらいの人と軽快な音楽🎵が流れて何事かと驚いたら、移動スーパーの車だった。
閉校している旧小学校建物入り口前と車の中にずらりと食料品が並べてあった。
運転手の方に聞いてみると、週1回木曜日のこの時間に売りるためにここへ登ってくるようだ。
山を下る途中、オレンジ色の実った柿のついた柿農園が続いていた。
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下り切ると浜松への道路も空も広々と感じた。
新幹線まで少し時間があったので、
うなぎパイで有名な春華堂へ寄ってみた。
カフェは残念ながら閉店していたけれど、うなぎパイや栗羊羹などのお土産をいくつか買えた。
今回浜松で親切にしてくれた方にたくさん助けてもらったような旅だったなぁと、そしてたくさんの"亀"に逢えた旅だったなぁと嬉しかった。
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拙い文章ですが最後まで読んでいただきありがとうございます。
旅の思い出🐢