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種を蒔く、思いのほか緊張する。

5月中に種を蒔かねば、ということで土作りもそこそこに種まきを。
こんなんじゃ失敗するぞ、と言われながらもじゃあ来年!なんて1年分が勿体ないので、まずはやってみよう、という気持ちで急いで準備をしていました。

でもいざ種を蒔くぞ、となると思った以上に緊張感が。あ、命を預かることなのだな、なんて今まで思ってもない感情が込み上げてきたり。

用意してもらった種や苗、土や畑で言われるがままに種蒔きをしたことはあったけれど、自分で決めてやるというだけで、こんなに不安になるとは……。今までどれだけお膳立てしていただいていたか、ということにも感謝が湧き上がります。

綿繰り(わたくり)をして、種だけ取り出したものを一晩水に浸して準備しておきました。種は水をよく弾くので、水に入れながらちょっとモミモミしてしっかり水に湿らせて。

キャンプでこしらえた灰をまぶしてから種を蒔きました。灰をまぶすと発芽率が良くなるとか。
綿花はアルカリ性の土壌を好むそうなので、土にも牡蠣殻石灰を混ぜ込んでいます。

家にあった塩ビ管で30センチ間隔に穴をあけて。歩幅とか、腕の長さとかで測るのも考えましたが、こういった基準になるものが一つあるだけで作業が捗りました。

ああ、もっとふかふかの土にしてあげられてなくてごめんね。石をもっと取り除いてあげればよかったよね、などと謝罪の言葉を唱えつつ、1つの穴に4〜5粒。
いってらっしゃい!と土をかけてながら声をかけて、ぽふぽふと土を叩いて送り出しました。

種は一晩水に浸けておけば、水やりは不要と言われていたのですが、あまりに雨が少なくて土が掘っても掘ってもカラカラだったので、最初だけはと水やりをしました。
折りたためる16リットル容量のタンクで、坂の下の田んぼの用水路の水をお借りして。畑をお借りしてるお家の方から、近いから使っていいよ、でも気を付けてね!と優しさが身に沁みます。

畑の水やり問題って、今まで考えた事もなかったけれど、自分が直面してみて、どうやってやるの……?と気付きました。
広いひろーい畑をやっている農家さんだと、水やりなんて出来ないからやらないよ、という話もありますが、インターネットで朝晩一週間は毎日水やりをしましょう、なんて書いてあるサイトもありました。いや、朝晩はできないでしょ…と。

種は、雨が降るタイミングを知っているから、下手に人間が水をやってしまうと、ずーっと水やりをしないといけなくなっちゃうよ、という話も聞きました。
それと、水やりをしすぎると根が地表近くでとどまってしまって、地中深くに潜っていかないとか。水分を求めて地中に深く潜っていく事で、しっかりと地面に根を張っていく、というのはとてもしっくりくる話。心配だからって、甘やかしすぎちゃいけないんだな、と思わされました。

最初だけはたっぷり水をやりたいと思ったけど、体力の限界は用水路まで3往復でした。力がない私には、16リットル入ったタンクを持っての3往復はなかなか厳しいもの。お天気に任せておけばいいよ、と聞いていて良かったです。

種を蒔いたのは5月29日。
そこから数日間は水やりしたり、雨が降ったり。気温が上がったり下がったり。
まだかなまだかな、と土と睨めっこする日々。トトロのメイがどんぐりの種を蒔いた時と気持ちは一緒🌱⛱

5日後の6月3日に石コロの隙間から発芽を確認。ひとまず芽が出た事でホッとしたとろで、梅雨入りの宣言もあってさらにホッとしています。

#畑 #綿花栽培 #地域おこし協力隊 #横瀬 #横瀬町

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