言われるがまま、植えてみる
畑で作業していると、近隣の方々がよく声をかけてくれます。暑いから水分取りなさいとか、トマトに支柱は立てたかとか、今日は雨が降るからもう帰れとか。熱中症で倒れても、きっとだれかがすぐ気付いてくれるだろうな、とか物騒な安心感を感じてしまいます(笑)
作業を労いに来てくれたおばあちゃまと、休み休みやりなさいねとか、一人で何を作ってるんだいとか、ひとしきり横瀬に来た経緯などを話していたら、ここにはラッキョウが植わっているんだよ、といたずらっぽく笑って話してくれました。なんでも、昔々この畑を借りられていた方がラッキョウを植えていて、それが密かに残って増えているとか。
ラッキョウがどうやって生えてるのか見てみたい!!ここはせっかくのご縁なので、急遽ラッキョウ採集をすることに。
この辺りだね、とおばあちゃまに案内されたのは、私が耕していない雑草ゾーン。シルバーさんたちが草刈りをしたのはもう1ヶ月以上前。梅の木から落ち葉が散らばって、そこに再び雑草が伸び始めていました。
ここ掘ってみて、と指さされたところをスコップで掘ってみると、ほんとにありました。先人の置き土産、プリッと育ったラッキョウが。
畑でよく見かける雑草と、ラッキョウ。
違いがなかなか分からない私と、次々とラッキョウを見つけるおばあちゃま。草をかき分けて、ラッキョウの葉っぱだけがピピーンっと目に飛び込んできているみたいでした。
よく見ると雑草は葉っぱがニラ的なペラっとした状態、ラッキョウは中が空洞になったシャキーンとした葉っぱ。とはいえどちらも同じようなところに密集して生えているものですから、一瞬で見つけるのはかなり難しいです。
小さいラッキョウは、畑の脇に植えておけば来年大きく育っておいしく食べられるよ、とのこと。
畑の持ち主さんにも念のため確認して、おばあちゃまと分け分けしてありがたく頂きました。
言われるがままに、畑の脇に植えたのですが、植えたそばから雑草と見間違えて抜く、というトラブルが発生。目を育てていかないと、今後何度も抜きそうです(笑)
大きいラッキョウは持ち帰って漬け物に。美味しく仕上がるか、楽しみです。
綿花栽培をするぞ、と畑を始めたものの、色んな野菜が並び始めました。トマト、ネギ、ラッキョウ、そしてサツマイモ…
町で畑の相談に乗ってくれている方から、サツマイモを育てると畑の様子が分かるよ、と聞いたのです。肥料が多すぎると、サツマイモは育たないとか。荒れた土地でもよく育つし、畑が余ってるならやってみたら良いじゃないか、と。
秋になったらみんなで焼き芋大会をしたら楽しそうだし、育てた野菜を誰かと一緒に食べることを想像するのは、なかなか夢があって楽しいことだと思ったのです。
1週間ほどで、雨と天気を繰り返し、少しずつ土に馴染んできた様子。このまま新しい葉っぱが出てきてくれると安心です。
隣の家に住んでいるおばあちゃんに頂いた、トマトもいつのまにか実をつけていました。トマトが重くなる前に、ひょろひょろ変な方に伸びる前に支柱も立てて。
トマトのコンパニオンプランツとして、ニラを一緒に植えると良いと聞いたので、手元にあったニラのタネを蒔いていました。そちらもいつ間にか発芽して、カマキリみたいな可愛いおててが生えていました。
トマトを守ってくれますように。
綿花たちは、本葉が出始めました。子葉だけの時間が長かったので、じっくり根を広げているのかな、と思いたいところ。
発芽しすぎたところは間引きをして、発芽しなかったところに移植したり、雨の合間を狙って少しずつ作業をしています。
移植後は根っこがしっかり定着するまで、葉っぱも閉じてぐったりして不安になりますが、雨が降ると心強いです。
綿花だけ育てようと、100粒程度の種から始めたけれど、次々と植えるものが増えて賑やかになってきました。
天気と植物たちと、ご機嫌を伺いながら過ごすことにも少しずつ慣れてきました。私も植物たちと同様、少しずつ横瀬の土地と人に馴染んできていればと励まされています。
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