人とつながる温かさ
畑を始めてから、周囲の方々の優しさに日々触れています。横瀬町の皆さんのお人柄だと思うのですが、ありがたいなぁ、恵まれてるなぁと感じます。
畑開拓初日に助けてくれた草刈りシルバーさんたち。
草刈りしてくれた日も助けてもらってとても嬉しかったし、その後も日中作業していると、通りがかりに声をかけてくれたり、鍬の使い方まで教えてくれたり、ほしいアドバイスをその時々でくれるのです。
私もちょっとずつ農具の使い方にも慣れてきているようで、「サマになってきたじゃないか」などと声をかけてもらって、ちょっと安心しました。
毎日お散歩しているおじいちゃんがくれる軍手。
日々の作業の様子を見て、たまに苦言を貰うことも。
こんな石ばかりじゃ育たない、土作りを急ぎすぎている、もっと秩父の気候をみてから畑ができるか判断した方が良いんじゃないか。
耳が痛いことが多くて、そして全てがアドバイスで。このおじいちゃんの発言でいくつも気づきがありました。
最初はちょっと怖かったけれど、なぜか来るたびに軍手をくれて、毎日畑の様子をみにきてくれてありがたいなーって思っています。
通りすがりのおじさんに、手作りパンも貰いました(笑)
天然酵母のパンを趣味で作っているそうで、話をすると家も近く。いい顔で作業しているからあげると渡され、ありがたく作業中の栄養補給に。
このおじさんも、ちょこちょこ様子を見に来てくれては声かけしてくれています。
町に知っている人が少しずつ増えて、知っている人と挨拶を交わせるのって嬉しいことなんだな、とか当たり前のことにも気づかされました。
こちらは、私が綿花栽培を始めると聞いて、余っているからと近くのおじさまに貰ったコットンボール。アメリカの綿かなと推測。綿を取り出して、中からタネを取り出して、持ってきた和綿のタネと一緒に植えてみます。自分で持ってきたのは和綿だけだったから、とても嬉しい。
そして数日後には、お花屋さんで昔買ったのよー、と茶綿を持ってきてくださったおばさまも。こちらもアメリカの綿かな。
自分で持っていた茶綿のタネはとても少なかったので、こちらもとても嬉しい。ありがたいことづくしです。
そしてコットンボールを貰ったら、綿繰り(わたくり)をしなくてはいけません。綿繰りは、綿とタネを分ける作業。こちらは一人でコツコツやっていたら、いつもお世話になっているおじさまが興味を持って手伝ってくれました。種まき準備に焦っていたので、めっちゃ助かってしまいました。
畑仕事は、過去に母が家の近くの区民農園を借りていたことがあったり、今でも叔母夫婦が庭で家庭菜園をやっていたり、私自身も前職で農家さんにお世話になったり。畑仕事を身近に感じることは今まで何度もありましたが、いちから自分でやってみるのは初めて。
畑のことは分からないことだらけだし、そもそも移住してまだ間も無いし。やってみて、何かが起きたらその時考えたらいい、と周囲からのアドバイスもあったので、まずはやってみて良かったと思います。
誰かが何かを始めて、それを見かけた周囲の人が興味を持ったり、新しい知識になったり、アイデアが交換されたり。そしてたくさん応援されたりアドバイスを貰ったり、モノを貰うことがこんなにあるなんて、始める前には全く想像していませんでした。
まだまだ畑作業は始まったばかり。予定外に蒔けるタネが増えてしまったので、もう少し畑も広げなくちゃいけないし、何かが動くと何かが変わって、やってみなくちゃ分からないって、結構面白いです。