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雅なもなか「あも歌留多」

こんばんは、もこみです。
昨日は、今年最後のお茶のお稽古日でした。
その時出していただいたお菓子が、叶 匠壽庵の「あも歌留多」です。

叶 匠壽庵とは

叶 匠壽庵は滋賀県大津市に本社をおく和菓子屋さん。
百貨店の和菓子売り場ではお馴染みのお店なので、ご存知の方も多いでしょう。

代表銘菓「あも」

そんな叶 匠壽庵さんと言えば、やっぱり代表銘菓の「あも」が有名ですよね。

あもは、粒あんを使った羊羹のような生地で求肥を包んだ棹もの。
季節によって、限定の「あも」が販売されるのも楽しみです😊
例えば、春には桜、夏は蓬、秋は栗、冬には柚子、他にも白小豆バージョンなどもありました。

あも歌留多

今回私がいただいたのは、その「あも」の名前を冠した「あも歌留多」。
簡単に言うと、最中(もなか)の皮?であもを挟んで食べよう!というもの。

最中というと、もち米粉で作った皮で餡を包んだ和菓子。
美味しいのですが、餡を挟んだ状態で長時間経っているので、どうしても皮はしっとりしてしまって、歯や上顎の裏にくっつくのが難点だったりします…😔

最近では、餡と皮を別々に包装して、食べる直前に自分で挟む、いわゆる“手詰め”最中もたくさん販売されています。
皮のパリッと感が保たれ、従来の最中とはまた違った美味しさが味わえます。

あも歌留多も、その手詰め最中の一種になるのでしょうが、あも歌留多自体は、なんとその皮部分だけ。
別売りの「あも」を買って、それを挟んで食べて下さい、というある意味強気な商品です。笑
ですが、ただの皮ではありません。
最中の皮に百人一首が描かれているのです!

小中学生の頃によく見た百人一首そのままに色鮮やかなカルタが描かれています。

ちなみに、私がいただいたのはこちら。

後鳥羽院 「人もをし 人もうらめし あぢきなく 世を思ふゆゑに 物思ふ身は」

あも歌留多

後鳥羽院の歌です。

人もをし 人もうらめし あぢきなく 世を思ふゆゑに 物思ふ身は

(現代語訳)
人が愛おしくも、恨めしくも思う。この世を面白くないと思っている為に、さまざまな物思いをするこの私は。

正直達筆すぎて4行目からの「あぢきなく」をかろうじて読むことが出来たという程度。
それを頼りに検索して、ようやく後鳥羽院の歌だと分かりました😅

「あも歌留多」そのお味は…

普段は菓子器に盛られたお菓子を取っていただくのですが、昨日は先生手づから目の前で作っていただきました。
お茶の席では、基本的には楊枝で適当な大きさに切っていただきますが、これは中にお餅(求肥)が入っているため、楊枝ではなかなか切れません💦
お行儀は良くないのですが、そのままかじっていただきました。

食べる直前に挟んだこともあり、皮の部分はパリッとしています。
そして、中のあもは、安定の美味しさ✨
あもだけでも美味しいのに、それを最中の皮で包むことによって、新たな味わいに。
これを考えた人すごい!と思います😊

百人一首100首すべてあるのかは分かりませんが、何が出るのかという楽しみもあります。
機会があれば、ぜひ「あも歌留多」で雅な気分に浸ってみてください。

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