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「ちいさい」と「ちさい」
最近気になっている言葉の話。
小さい
突然ですが、この言葉をなんと読みますか?
まぁ、普通に読めば「ちいさい」ですよね。
「小さい」には色々な意味がありますが、総じて物の数や量、程度などが少ないことを指す言葉で、「大きい」と対になる言葉です。
最近この「小さい」を「ちさい」という人に時々出会います。
「ちさい」「ちさかった」
最初は私の聞き間違いかと思ったのですが、何度聞いてもやっぱり「ちさい」と発音しています。
方言かも知れないと思ったので、調べてみました。
「ちさい」とは
ちさ・い【▽小さい】
[形][文]ちさ・し[ク]「ちいさい」の音変化。
「つい其時の言葉迄―・い胸に刻み付けて置いた」〈漱石・彼岸過迄〉
音変化。
何となく想像はつきますが、そちらも一応調べてみました。
音変化(おんへんか、英: sound change)とは、歴史言語学において、発音の時間的な変化である。
うーん、そのまんま?
分かったような、分からないような…。
何にせよ、本来の発音【ちいさい】から変化したもの、ということは間違いないようです。
音変化ということは、方言とも違う…のでしょうか。
やはり方言?
もう少し調べてみて分かったことは、大阪(泉州)や和歌山のほうでは使われるとのこと。
泉州とは、大阪府の南西部に位置するエリアで、かつては和泉国と呼ばれていた地域。
今でいう岸和田市や和泉市などですね。
和歌山県と広く接しているので、その辺り一帯でよく使われているということでしょう。
ちなみに、いま私が住んでいるのは兵庫県。
ですが、いま住んでいる地域の皆が皆使うという訳ではないので、何かしら泉州や和歌山に縁のある人たちが、この地域でも使っているということかも知れません。
本来方言は地域的な言語体系の違いですが、進学、就職、転勤、結婚など、さまざまな理由で人は移動していくものです。
自然と方言も他の地域に移動し混ざり合っていくのかも知れませんね。
それも含めて、やっぱり言葉って面白いですね!