見えている世界と、私の軸の狭間で感じること。
別の投稿でも書きましたがアパレル業界、
特に縫製業界は、高齢化がとても影響していると感じています。
そこで思うのが
①職人が高齢化
②管理者が高齢化
これによる、アパレル業界の良くないところが見えてしまうこと。。。
私はたぶん、そこの考え方の違いから
いまの状況から抜け出したい!
そう、感じてしまうのかもしれない。
最近では、ハンドメイド作家さんも増えてきて、
ブランドという言葉が、幅広い意味で使われるようになったと感じています。
洋服に限らず、食品、小物、イラスト…様々なものがショッピングモール、百貨店などの実店舗に置かなくても、ネットショップ、SNS、販売アプリなど…
販売方法はいくらでもある時代。
ハンドメイド作家さんは、年齢層も幅広く、学生~お年寄りまで、本当にたくさんの方がいらっしゃる。
自分の好きを形にして、手にしたいと思った人に買ってもらえる。
最高にWIN WINで、素敵な事だと思います。
Youtubeをみれば、無料で洋服の作り方が公開されていて、無料ショップサイトに登録すれば、1つからでも物が売れる時代。
自分の手で、こだわりを持って大切に作った商品を誰かが買って、喜んでくれることは、作家さんにとって、とても幸せなことですよね。
1つ2つだったものが、どんどん人気が出て、数10こ、数100こ…
作家さん1人では作れなくなった時に、はじめて業者に頼むということが、あるのだと思います。
アパレル業界でも、ハンドメイド作家さんが作っていた製品を、数十枚~で日本製で作るという、お仕事も増えてきています。
そこで、気になるのが、
①職人が高齢化
②管理者が高齢化
何が関係あるのか?
そう思いますよね。
私の経験からすると、ここの問題、見える職場と見えない職場があるように感じます。
正直に言えば私の会社では、とても見えます。
けど、それに気づいている人がいるかどうかはわかりません。
職人さんたちは、本当に数十年と縫製をしているプロの方々で、たくさんの製品を縫い上げてきています。
今までの経験から
・この縫い方の方がやりやすい
・この縫い方の方が見栄えがいい
・前も似た製品でこの縫い方にしたから、この縫い方にしよう
と、経験を元に、お客様の指示に従いつつ縫うことが多いと思います。
多少工程が前後して、縫う順番が変わっても着用に問題ないこともあります。
一方、ハンドメイド作家さんは見よう見まねで服を作り、自分のオリジナリティでずっとやってきた方や、
学校などで学んだ基礎知識を活かしてお洋服作りをされている方など本当に様々な方がいらっしゃいます。
そこで起きるのが
長年の経験VS新しい考え方
これが本当に、大きなポイントです。
という作家さんの思い。
という縫製工場や、縫い手の思い。
どちらも、大切にしたい思いだし、
どちらも【いい商品をお客様に届けたい】の気持ちはきっと同じはずです。
だけど、どちらもお互いにその思いを汲み取らないまま、進んでいったら…きっと平行線なんです。
『あの人は知識がないから』
『あの人は考えが古いから』
『行ったことやってくれないから』
そんなこと言っていたら、
せっかく縫えるお手伝いができる人と、
縫ってもらう製品を依頼できる人
いつまでもマッチング出来ないんです。
私はそこを、お互いに歩み寄れるような生産ができる仕組みにしていきたいし、お互いに歩み寄るための間に入れる人でありたい。
技術ある年配の方たちの技能も取り入れつつ、新しい発想も取り入れた、また次の段階のアパレル業界を作る世代が出来てきたらもっと明るい業界になるのではないかと感じる日々です。
世の中には既にあるのかもしれない。
私がいる環境だから、まだこの状況が見えているのかもしれない。
正解は分からないけど、私のこの思いの軸は、ブレずに持ち続けたい思いです。