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社会人を2年間やってみて

社会人になってから、丸2年が経った。

振り返ってみればあっという間だったが、去年は間違いなく人生でいちばん辛い年だったと思う。

初めての実務

わたしが新卒で入った会社は約1年間研修があり、実務に入れるのは2年目からだった。2年目の4月に案件にアサインされ、ようやく本格的な社会人になることができた。

現場で飛び交う8割の単語が分からず、技術的にも発展途上だったわたしは周りの人の会話を理解しようとするので精一杯だった。
振られたタスクについてなにをしたらよいのか全然分からずに1人で悶々と考えてしまって、今から聞くには「今の時間まで何してたの?」と思われそうだなと思って聞けず、、そんなことを繰り返していた。

案件に入ってから約1ヶ月が経った頃、ある日の夜、ふと涙が止まらなくなった。自分が今すごく我慢していることに気づいて、溜まったものが溢れでてしまったのだった。


、、、そんな夜もありつつ、でもやっぱり昼は平気な顔しながら、先輩に「初めての案件はどう?」と聞かれたら、「もうめちゃくちゃ大変ですが、知らないことだらけなので勉強になってます!!^^」とニコニコしながら答えるような日々を送っていた。

定期的に訪れるBAD

仕事が忙しい時に限らず、定期的に気持ちが落ち込む時期を経験するようになった。

そんな時は本当になにもできず動けずで、ベッドの上でぼーっとスマホを眺めて時間が過ぎていった。
もちろん仕事でやるべきことはこなせる。なんだけど朝の電車で心臓が痛かったり、たまに息が上手くできないなと感じる時があったり、自炊ができず買ったもので済ませる日が増えたり、生活には少しずつでも確実に日々が入っていった。

振り返ってみると

振り返ってみると、紛れもなくこれまで生きてきていちばん辛い年だった。もうできればこんな思いはしたくないなぁ、と思う。
仕事に対して構えすぎていた?のかなぁーと最近ではぼんやりと思っている。
学生から社会人になるにあたり、価値を「享受する側」から「提供する側」への転換が明確にあると意識していた。だからこそ社会人になって「なにかを成し遂げなきゃ、」「(働く者としての)責任ある立場になったんだから、」という思いが無意識的にあって、それが自分を苦しめていたように思う。

なんだか暗い話しか書いていなくて悲しくなってきた、、、もちろん楽しいこともあったんだけど、ネガティブな感情の方が記憶に残りやすいので、 こんな内容になってしまった。
(こんな暗黒の日々を支えてくれたのは大好きな邦ロック、バンドの存在だった。それについてはまた別で書きたい。)

でも、そんな自分の状況を俯瞰して、少しずついろんなことに気づいてからふと周りを見渡したら、みな適度にさぼれるところはさぼっているということに気づいた。

...誰だって一日中100%集中できるわけではないんだ。休みの日も仕事の勉強している人なんて全然いないんだ。朝の電車でその日のタスクがスムーズに進むように無理に勉強しなくたってよくて、
スマホでゲームしたり、好きな音楽聴いたっていいんだ。そんなことに気づくだけで心の置き場所が安定した。

いまは、前より感情の波をおさえて生きることができている。

そして、今

そして、今は3年目になった。
やることが少し変わったのもあるが、前みたいに突然涙が出ることはほとんどなくなったし、自信を持って発言できることが増えてきた。
これが仕事に「慣れてきた」状態なのだろうと感じている。

これまでまったく前に進んでいる実感はなかったけれど、この「仕事慣れてきたかも」な状態になったということはなにかしらの成長を自分はできているはずで、
まぁそれなら去年のネガティブ感情に支配されていた真っ黒な時代も悪くなかったのかな、と思う。

そうやって過去を少しでも肯定できただけで十分だし、まあもうちょっと今の仕事がんばってみようかな、と思えるのだった。

おわり.

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