古民家民宿創業のきっかけー創業日誌0ヶ月目①
はじめに
こんにちは。
古民家民宿創業に向けて準備中の三好です。
今回は、そもそもなぜ私が「古民家民宿」を創業しようと思ったかのきっかけを記述しようと思います。
どん底にいた2023年9月
適応障害で休職し、知り合いに会うのも怖くなって4ヶ月が経過したころ。
僕はまだ、光の見えない暗闇にいた。
そんなとき、ある友人から久しぶりにメッセージをもらい、会うことに。
四谷の居酒屋で待ち合わせ、仕事終わりの彼とお互いの近況を話した。
その中で、ゲストハウスめぐりにハマっているという彼からオススメしてもらったのが長野の古民家ゲストハウス梢乃雪だった。
HPを見るうち、どんどん興味が湧き、休職中で翌週の予定も何もなかったため、早速次の週の予約をとり、長野へと向かった。
初の古民家ゲストハウスでの2泊3日
2023年10月3日(火)〜5日(木)
■やったこと
・薪割り
・栗拾い
・みんなで料理、片付け
・囲炉裏を囲んでの食事
・コーギーとのふれあい、散歩
・天然温泉
・ギター
■出会った人
・ぐっさん(オーナー)
40歳、元は自動車製造工場勤務。27歳で退職し、翌月に東日本大震災発生。震災ボランティアへ行き、その後国内のゲストハウスをいくつか周り、梢乃雪に辿り着き、働くようになる。先代オーナーから引き継いで2代目。
・りえぽん(宿泊者)
水引アクセサリー作家で金沢出店から東京への帰り途中に梢乃雪へ立ち寄る。元は会社員時代の4〜5年前には月一で梢乃雪へ通っていたそう。ゲストハウスでフリーランスの方と多数知り合ううち、自身もやりたいことが見つかり、独立した。
■自分の目標
4ヶ月ほど引きこもり、知り合いとも会うのが怖くなっていたため、社会復帰の第一歩としてまずは最低限コミュニケーションが取れるようになりたい、と思って宿へ向かった。
また、昔からなぜか田舎暮らしに憧れを抱いていたため、いろんな発見をしたいという思い。「150%楽しむぞ!」と当時の手帳に意気込みが残っている(笑)
家路につくとき、感じたことのない感情に
濃密な2泊3日の滞在を終え、特急あずさの席に座って流れる景色をみたとき、ある言葉がふと浮かんだ。
「旅の終わりは、新たな人生のはじまり」
これまで、どこかへ旅行した帰りには、
「あー、明日からまた日常生活か、、」
と少し寂しい思いがあったが、今回は一切その寂しさがなかった。
帰ったらあんなことをやろう、こんなことをやろう、と色々前向きな考えがあふれ出して止まらなかった。
新宿に着くまでの車内では、ひたすらノートにやりたいことを書き出して、気づいたら新宿についた。
新宿では本来乗り換えで、別の電車で家の最寄駅へ帰るはずなのだが、新宿で途中下車し、キャリーケースを引いたまま楽器屋へ向かい、その勢いでギターを購入して帰宅。妻は笑っていた(笑)
古民家ゲストハウス「梢乃雪」で4つの感じたこと
【1.】同じ釜の飯を食うことの温かさ
囲炉裏を囲い、みんなで食べる夕食。
朝、縁側に机を並べ、みんなで食べる朝食。
最近読んだ本で、現代社会の問題として「孤食」というのがあるという。ぼっち飯とでもいうところか。社会人になり、一人暮らしを始めてからは孤食が増え、結婚しても仕事の終わる時間が違うと孤食に。
久しぶりに何人かで囲んで食べたご飯は美味しかった。
【2.】体を動かす暮らしの楽しさ
料理や暖房のための燃料用に薪を割る。この薪割りも慣れれば楽しい。
朝起きてすぐ、外へ出て、朝の気持ち良い空気えを吸いながら薪を割った。
体を動かした後に飲む水、食べるご飯は最高に美味しかった。
便利すぎる都会暮らしでは、なかなか気づけない心地よさ。
【3.】共同でやる家事の楽しさ
みんなで栗拾いに出かけ、栗を剥いて栗ご飯をつくる。
天ぷらの準備、レンコンハンバーグの準備など食事の支度を共同で行い、食後のお皿洗いも皆でやる。
「今日のごはん美味しかったねー」
「明日何しようかー?」
とか雑談しながら家事をする。これもまた楽しいひととき。
【4.】動物と触れ合う癒し、気づき
コーギーのアノンちゃんには、初日の出迎えから最終日のお見送りまで、とにかく沢山触れ合った。
犬を飼った経験がない僕にとってはとても新鮮な感覚だった。
初日は少し警戒されたが、一緒に遊んだり、散歩に行ったことで最後は懐いてくれた。
アノンちゃんを見ていると、いろんな気づきがある。
散歩に行けば、好奇心のままに草むらに突っ込んでいき、「そっちに何があるん?」と聞きたくなる。
食べたくなったら食べ、背中がかゆくなったら仰向けで地面にこすりつけ、あくびをしたり自由気ままに一日を過ごす。
これが”自然”かな、と会社人間として硬くなった頭を少しほぐした。
おわりに
こうして、古民家での暮らしに激しく惹き込まれた僕は、その後自分で古民家民宿をやりたいと考え、準備に動き出す。
僕自身が味わったような感動を、誰かへ。
僕のように苦しんでいる人の居場所を、作りたい。
悩んでいる人の受け皿になりたい。
背景もさまざまな人同士が数日間、同じ屋根のもと暮らす。
動物と関わり、自然と向き合い、食と向き合いながら。
そこには、便利さの追求過程で削ぎ落とされてしまった、大切な何かがあると感じた。
それを見つけて、形にしていきたい!!!!
最後までお読みいただきありがとうございました。
読んでくださった皆さんの健康と、輝かしい未来を祈っております。
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