半身
僕の中に 君がいて
君の中に 僕がいる
そして僕は 再び欠けてしまった
いつか聞いた絵本の物語のように
僕の隙間に ぴったりと嵌る欠片を探して
それを見つけた
それが 僕にとっての君であり
君にとっての僕である
そして僕は 再び欠けてしまった
僕はここで 待っている
隙間を無理に埋められて 連れ去られた君が
あの頃と同じ 隙間を携えて
僕の元へ帰って来ることを
僕はいつまでも待っている
そして いつか君が
その隙間に 僕を再び迎え入れてくれることを
追伸
絵本=「The missing peace(ぼくを探しに)」Shel Silverstein著
と言いつつ、少し作品とは離れた解釈になったと思うけど...。
この作品にインスパイアされたという、氷室京介さんの「Missing Peace」の影響が強いかな?
タイトルは萩尾望都原作の「半神」が過ぎったので、そこから。
読んでいただき、ありがとうございます。 良ければまたいらしてください。