僕だけの道
君に預けた心が
今もどこか遠くで 微かに音を立てている
果てしなく続く この道は
ただ 僕だけの道
いつもの帰り道
笑い合う恋人たち
心許し合う親子たち
しあわせの色をした 人の群れ
そんな ひとつひとつの景色に
失った未来を数えている
そんな景色を 当たり前のことだと
無邪気に信じていた あの日の僕が
何もかもが色褪せた 僕の横を通り過ぎる
悲しい時は
あたたかい雨で 君は泣いてくれるけど
嬉しい時は
風にそよいで 君は微笑んでくれるけど
僕にはもう 僕しかいない
読んでいただき、ありがとうございます。 良ければまたいらしてください。