詩「ピエロ」

僕は永遠の魔法の時間の中にいる

と言い切れるだろうか


君は
夢であり 魔法であり
そしてどこまでも 重い現実だ


一生分の孤独と引き換えに
君への愛を誓う
誠実の仮面を被った 貪欲さで


こんな眠れない夜には いつも君のことを思う
堕落を貪って そこから抜け出せないように
君を見つめている


こんな気持ちは
きっと 愛とは呼べないだろう

 

誰の評価も欲しいわけじゃないけど
僕の心が誰かにとって
君にとってさえ 意味のあるものじゃないと知っているけど

それでもいつも
君が一番大切だったり
時に そうでなかったりすることに
いつも 君に後ろめたい


君を抱きしめる度
君は そんなものはいらないとそっぽを向くようで
それでありながら その中で甘えるようで──


きっとすべてが僕の幻想


今日も僕自身が助かるためだけに
詩を書いている

枷が外れるまで
君の中で迷うピエロ



追伸
七尾旅人氏の「サーカスナイト」を聴く度に、言葉がふわふわ浮かんできそうで、思うように浮かんでこないような、不思議な気持ちになるなぁ…。
と考えながらとりとめもなく書いた、詩とも呼べなさそうなもの。

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水押
読んでいただき、ありがとうございます。 良ければまたいらしてください。