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40代、美大入学を目指すまで③

こんにちは。Mizukiです。
前回、美大予備校潜入ルポ(?)をしつつ、うっすらと意識し始めた「美大入学」が、なんとも高いハードルらしきことを実感しつつあった夏期講習の様子をお届けしました。
今回は、その後1年で起こったことをお話しします。

ひとまず美大を受けてみよう

2022年11月末。
まだコロナの終わりが見えなかったこの時期、仕事(飲食業なのでまだまだコロナ対応がめちゃ大変だったのですよ)に邁進し、夏期講習の余韻が薄れつつあった中、はたと、

「あ、センター試験受けないと」
と思い立ちました。

もちろん、芸大に受かると思ってるわけじゃないですが、予備校の先生とも「受験前提で」って約束したし、まあまずはどんなものなのか試し受験してみよう。と。
ちなみに、40代世代には”センター試験”でしたが、今は”共通テスト”って言うんですね。

「・・・出願締切は、・・・9月!????」

とうの昔に終わってた。なんと言うことでしょう。
先生に連絡したら、

「あっ・・・リマインドすればよかったですね」

いえ、先生のせいではございません(当たり前だ)。芸大目指すクラスで共通テストのスケジュールを知らない学生なんていないもんね。
ということで、残念ながら東京芸大記念受験は叶わず。

でもめげずにまだ出願できる私大を調べ、スケジュール的に可能だった武蔵美の油画を受験してみることにしました。
今年は雰囲気を見るのでいいかな(そりゃそうだ、あなたの画力なんだから)と思いつつ、一応、過去問をチェックし、イメトレしつつ、独力でデッサンとかをこなしつつ、国語英語も解いてみてたりして(学力テストは割とできて楽しい)、当日に備えました。


武蔵美受験に挑む

2023年2月。

受験当日、まずそもそも、キャンパスが駅から遠いことをあまり理解しておらず、西武線鷹の台駅から延々と歩く私。
国分寺駅からバスって手もあったけど混みそうでやめたことを若干後悔。

1日目はデッサン6時間。課題は静物。テーブルの上には、アルミホイルと塩に包まれた卵、ケーキ箱の中にも卵、水の入ったペットボトル3本など。
複雑な構図に、もはや途中から受験とか忘れてひたすら完成度を高めるためにデッサンに集中。仕上がりはまだ全然だけど、うーん、奥が深くて面白い。

(この時点では、まだ「面白い」と思えていました)

2日目、油画6じかん。またしても静物。
パステルカラーの食器、リンゴ、バット(!)、紙箱など。まあ、技術とアート性を見るためとはいえ、この脈絡のないものたちをひたすらアートに仕上げるのって、ストーリーとかなくてなんだかな・・・と若干思いつつ(上から目線ですみません)、初の6時間で1枚描くに挑戦。(受験生の皆さんが聞いたら怒るかもだけど、来年に向けてだから許して)

・・・ぜんっぜん、描けてない(泣)

色々試行錯誤するものの、よいアングルも取れてないし、色合いも平坦だし、子供の塗り絵かこれは、という感じにしか仕上がりませんでした。ううう。

当然ながら、周囲の受験生たちは一発勝負に備えて準備万端。パレットに油絵の具を出してラップをかけたものを持参していたりと、準備のレベルが違いました。こういう環境で素人が挑むと、レベルの差が浮き彫りになって悲しかったです。
ちなみに、3日目の現代文・英語も受けました。

そして結果は当然不合格。

雰囲気は十分に体験できたのでよかったけど、さらに高い壁と現実を目の当たりにして、武蔵美受験が終わりました。


美大浪人1年プラン

武蔵美受験でまあまあ現実を理解しつつあった私。
これは本気で取り組まないと、1浪でも難しいのだ、ということがよーくよーく分かりました。
ちなみに、学部受験が前提で話を進めております。
なぜかというと、そもそもの私の目標は「大学入学」ではなくて、

  • この先50年、アートを創作しながら生きていきたい

  • そのために、自分を支える基礎を築きたい

  • 納得のいくレベルで「描ける」状態になりたい

そうなると、最初から大学院にいってしまうと、そもそもがベースがある人が研究をする前提なので、私のやりたいことには合わないのですね。2年という期間も短すぎる。
大学院ならば社会人入学のハードルが若干下がるかもですが、学位が欲しいのではないので、これは当初から却下しました。

また、私が目指しているのは「自らの表現を追求すること」なので、デザイン系ではなくファイン・アートの学科がマスト。造形より平面が好きなので、一番間口の広くて入学後になんでもできそうな「油画」をターゲットにしていました。
となると、学部受験の実技を突破するしかないわけです。

春期講習での木炭デッサン

武蔵美受験の後、また美大予備校の春期講習にも行きました。
3月の講習には高校3年生や浪人生がいて、みんなの話の端々から、彼らのここから1年間どう過ごすか、という意気込みや不安が伝わってきました。

(私も、来年4月からはここに全力で通おうかな)

春期夏期の集中講座はあくまで、個別大学向け対策。ベースを作るのは通期ですからね。これはもう、今から1年でなんとか仕事の調整をつけて、平日日中の時間をこじ開け、来年4月からは昼は美大予備校生、朝夜にリモートワークで1年浪人して本格的に受験を目指すのが、自分が考えうる中でおそらく一番、可能性があるプランじゃないかなと。

もちろん、1浪しても受からない可能性の方が高いです。

でも、そこは自分を信じてやれるだけやってみようと。ダメだった時のことは今考えても仕方ないので、準備しながらでいいや、だって2年後のことだし。と、謎な楽天家の性格により、本格的に美大受験を考えることにしました。

さて、まずは仕事の調整しなきゃ。
色々やるべきことが山積みだし、責任もあるし、後任も育てなきゃだけど、1年あれば何とかなるはず。

ちなみにそれから夏期講習も行きましたが、今回は去年と同じデッサン講座だけだったので昨年ほど集中できず(反省)、来年に向けてひたすら働いていた気がします(笑)

え、今年受験するの?

ところが、2024年からの浪人生活に向けて準備を始めたところで、
このあと、2023年中の受験という、思っても見なかった展開に至ります。

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