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40代、突然の美大受験決定・今年受けます!

こんにちは!Mizukiです。 前回までで、美大受験に向けて、美大予備校生生活(社会人浪人)を送ろうと決意するに至りました。 今回は、その後、思いがけなく前倒し受験することになったお話です。


K先生のアドバイス

2023年9月。

昨年はうっかり、芸大受験のための1次・共通テストの出願締め切りを完全にスルーしていたけど、今年は大丈夫。ばっちり出願しました。ちなみに、遠い昔の高校時代の卒業証明書が必要だったりするので、受験したい方はご注意を。取り寄せにけっこう時間がかかりました。

ここで、ふと「そろそろKさんに相談してみよう」と思い立った私。 Kさんは、共通の知人の紹介で1年半ほど前に一度お会いしたことがある、芸大出身の方で、美大受験対策のための個人指導塾を主催していました。

ただ、初対面のときにはまだ、私が「アートにもっと取り組みたいんです」「どんな方法がありますかね??」ぐらいの超絶ふわっとした状態だったので、いろいろお話を聞いたものの、情報収集させていただいた感じでした。

でも、「受験」が現実的になってきた今、Kさんに今後の予備校生生活についてアドバイスをいただきたいなあと思って、久々にご連絡をしました。

当日、私の予備校浪人&美大受験プランをひととおりお話したところ——

Kさん: 「予備校にフルタイムで行くのはいいと思うけど、そもそも、あなた、社会人でこれだけ長いキャリアがあるんだから、もっとそれを活かしたやり方もあると思うよ。」

私:  「???」

Kさん: 「社会人も受けられる自己推薦、探した?」

私:  「???……そんなのあるんですか???」

その場でパソコンを開いて検索を始めるKさん。 学科によって推薦の有無は違うし、推薦があっても現役生の学校推薦のみのところもあります。(普通は学校推薦しかないと思っていた私)

Kさん: 「そういえばさ、油画じゃないとダメなの? 版画とかは?」

私:  「版画ってあの……彫刻刀とかで彫るやつですか?」

Kさん: 「それは木版画ね。それ以外にも、シルクスクリーンとか、石版画、銅版画っていろいろあって、基本的に1枚1枚刷ってあるアートは版画っていうジャンルなの。デジタルデータの加工とかもできるから、写真を使う人もいる。下絵は自分で描けるし、ミクストメディアもできるから、実はすごいやれる範囲が広いんだよ。」

「なんでかって言うと、版画学科だと、現役生と一緒に社会人でも受けられる推薦、あるんだよ。」

なんと! でも版画……?

版画との出会い

Kさんは、さらに版画以外にも先端芸術表現など、いくつかの推薦入試受験が可能で、幅広い創作ができそうな学科をアドバイスしてくれました。

それにしても、版画って例えば……? ということで、調べてみると——

  • アンディ・ウォーホル(高校生ぐらいから大ファンで模写もしてた。そもそもほとんどが、シルクスクリーン)

  • ミュシャ、ロートレック、シャガール(好きな作家たち。ヨーロッパでメジャーな石版画(リトグラフ)の作品がたくさん。ていうか、ミュシャのポスターは基本、リトグラフ)

  • タラ・ブックス(「世界で一番美しい絵本を創る」南インドの出版社。大ファン。一枚一枚、手刷りのアートブックは、シルクスクリーン)

Oh……。

私、こんなに今まで(量としては相当)、アートを観てきたんだけど、その中で好きだったもの、めっちゃ版画がある……。分野として認識できてなかったけど。

いきなりピーンとアンテナが立った状態で、「ちょっと、考えてみます……」と、カフェを後にした私。

帰宅してからも、版画作家や印刷技術の変遷、そして現代における『版画』というジャンルの意義など、高速インプットをし続けました。突然の「版画」との出会いの衝撃に、頭が沸騰してました。

私の宝物。ウォーホルは1996年の現美の伝説的な展覧会(行きました!)、タラ・ブックスの紙とインクの手触りも素晴らしい絵本

そうして、「自分がピンとくるジャンルのアートや、興味を持っていたアートブックは、『版画』でできるんじゃないか!?」という結論に至ったのでした。 それに、今はフルタイム社会人ワーカーというある意味の個性もあるし、推薦入試で差別化しようと思ったら今が一番ありかもしれない。

2日後。

私は意を決して、Kさんに連絡を入れました。

「K先生!(ここから先生・というか私の師匠になった)、自己推薦受験、やります! めっちゃ時間がないのは分かってますが、ご指導お願いできますか?」

推薦入試まであと……

実はスケジュールには大問題が。 最初に受験したい大学は、11月頭には推薦入試のポートフォリオ提出だから、実質、あと1か月半しかないってこと……!

Oh……。

ポートフォリオってなに。 職務履歴書ならいくらでもございますが。 作品って言っても、デッサン、油絵、アクリルぐらいしかないんだけど。

K先生: 「版画作品はなくてもいいけど、版画につながるような内容のものを考えないとね。新しく創るしかないよ。」

ま、間に合うのか!?

それに、ポートフォリオに加えて、試験当日の実技&小論文&面接対策もいるのだよ。

若干パニクる私に、K先生からは——

「ひとまず、僕は総合指導はできるけど、版画専門の先生に指導調整できるか聞いてみるから、あなたは今から入試までどれぐらい時間が捻出できるか、塾に通える日も含めて全部出してみて。」

何事も最初に大事なのは、『時間の確保!』『スケジューリング!』『素人はまず質より量!』。 ということで、仕事を全力で詰め詰めしながら、決死のスケジューリングが開始しました。

——そして私の生活は、完全受験生モードへと一変したのでした。

ここまでお読みいただきありがとうございます! 次回、受験準備編です。
ポートフォリオどうやって作ったのか、お楽しみに。 早めにアップしますので、ぜひフォローしてくださいね!

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