懐かしのあの味
先日メロンを頂いた
すぐに食べた方が良いと言われたので
食べやすい様に一口サイズに切り分けて
タッパーに入れ冷蔵庫へ
タッパーに入りきらなかった数切れを口の中へ
食べながら思う
昔はこんなに甘くて美味しいメロンは
無かったよなあ
子供の頃のメロンは真桑瓜(マクワウリ)
シャリっと歯応えがあって
甘味もさっぱりとしていた
あれが夏のおばあちゃんBOXで届くと
小躍りしたものだった
ダンボールの中はお宝を包んだ
新聞紙でいっぱいで
田舎の新聞だからソレを広げて
地方の四コマ漫画を探しては読んだ
おばあちゃん家に遊びに行った時に
畑で真桑瓜を見つけて
「コレ食べたい!」って言うと
まだ早すぎるから
帰ったら送ってやるからねぇ
そう、言ってくれた
だからコレは私の手柄で
本来なら全部私の物だ!
そう思いながら自分の分をシャリシャリ食べた
父が一度
スイカで漬物が出来るんだから
コレでも漬けたら美味いんじゃないか?と
母に無茶振りをして
真桑瓜の糠漬けを作らせていたが
私はスイカの塩漬けも好きでは無かったので
あまり美味しいとは思わなかった
それよりも
ほとんど私が管理している糠に
変な物入れるな!と思った
話は飛ぶが
私は小学校3年生頃から
糠漬け番長だった
きゅうりの古漬けを薄切りにしたものに
おろし生姜を乗せ醤油をひと回し
ソレさえ有れば
ご飯が何杯でも食べれた
が、母に任せておくと
いい塩梅のきゅうりが出てこないので
文句を言ったら
「じゃあ自分でやりなさい」
と、言う事になった
その日から家族全員分の漬物は
私の担当になってしまった
そこからは何かおかしな事に
ご飯を炊くのは私の係
お風呂を沸かすのは私の係
(薪でお湯を沸かすんです昔々だな)
どんどんやる事が増えていき
中学の頃には魚をさばくまでに
もう、免許皆伝
まあ そのおかげで
今は何にも困らない
生活出来る人になっているので
結果 良かったのかな?