「感情」って危険?感情に関する私の体験と気づき
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(内容は同じです)
「感情は危険。だからコントロールしなければならない。」
長い間、そう思い込んでいた。
世の中で起こる恐ろしい事件や争い、いじめ、戦争を見ていると、怒りや悲しみ、嫉妬、恨みなどのネガティブな感情が原因で起こっているように見える。
ポジティブな感情でも、調子に乗ると怪我をするって聞いたりする。
だからかな、「感情は、感じすぎると危険。トラブルの元は、いつも感情だ。」と、いつのまにか私の中で結論づけてしまったんだと思う。
強い怒りや悲しみを感じると、自分が何かやらかさないように、その感情を必死で抑え込み、消そうとした。
怒りや悲しみ、嫉妬、恨みなどを感じる度に、そんな感情を抱いてしまう自分は弱くてダメな人間だと自分を責めた。
何か嬉しいことがあって飛び上がりそうになっても、「調子に乗っちゃダメだ。悪いことが起きるかもしれない。」と思い、喜びを表現することを躊躇し、感情を抑えようとした。
でも感情って、消そうとすればするほど、感じないようにしようとすればするほど、大きく膨れ上がり、ますます強く感じてしまう。
蓄積され、膨れ上がった感情は、ちょっとしたことをきっかけに爆発し、制御できなくなってしまう。
とうとう家族に当たってしまったり、人との縁をバサバサと切るようになっていった。
感情を感じないようにすることも、湧いてきた感情をコントロールすることもできない。
挙句の果てには、感情が爆発して、怒ったり、泣いたりした時の記憶がなくなっていることに気づく。
家族と話していて、記憶がなくなっていることに気づいた時は、気味が悪くて、受け入れ難かったし、ものすごくショックだった。
爆発した感情に自分が乗っ取られて記憶を失ったのか、感情を露わにする自分のことが醜くて、受け入れられず、無意識に記憶から抹消していたのかもしれない。
「このままじゃ、感情が爆発した勢いで、私は何をしでかすかわからない。誰かを傷つけてしまうかもしれない。こんな自分は恥だ。人には見せられない。」そう思うと、人と会うことがますます怖くなった。
人と会ったり、何か新しいことにチャレンジすること、行動を起こすことは、感情が起こりやすい。
だから、感情が起こらないようにどんどん自分の行動範囲を狭めていった。
すると、「満足もしていないけれど、すごく不満なわけでもない。生きていても、死んでしまってもどちらでも構わない。」というような、人生がとても退屈でつまらないものになっていった。
酷く苦しい感情が起こらないと同時に、(実際には、感じているけれど無意識に感じないようにしているだけ)何に対しても喜びや愛を感じられなくなっていった。
出来事に感情が伴わないからなのか、不気味なくらい記憶が残りにくくなった。
家族と話していて、「え?そうだっけ?そんなことあったっけ?」というようなことが増えた。
つまらない生活、感情が伴わない生活、生きていても死んでいてもどっちでも変わらないような生活。
そんな生活が長く続き、私の魂が耐えられなくなったのか、ある日、急にパニック発作が起こった。
おそらくパニック障害というものを発症したみたい
だ。
パニック発作が起こった時は、あまりの苦しさに、死んでしまいたいと思ったりもする。
でも、その時、私の中で感じたのは、「死んでもこの苦しさは消えない」ということ。
パニック障害のおかげで、自分と本気で向き合わざるを得なくなった。
たくさんの本を読んだ。
ネット上にあるたくさんの情報を漁った。
たくさんの人がシェアしてくださっている情報やメッセージから、たくさんのヒントや気づきをもらい、癒されたし、生き辛さの原因もはっきりとした。
そして最近、感情に関することで大きな気づきがあった。
YouTubeを見ていて、「感情ノート」というものが紹介されていて、早速始めてみた。
今、自分が感じている感情を正直にノートに全て書き出し、ジャッジすることなく、どうしてそう感じるのかをひたすら自分に聞いてあげて、感情をデトックスするというもの。
この「感情ノート」を書いてみたことで、気づくことができた。
感情は、感じていることに気づいてあげて、ただそのまま感じていることにOKを出してあげると、自然と消えていく。
そうして日々感情を受け入れてあげることで、感情に飲まれて衝動的な発言や行動を起こすことがなくなる。
湧いてくる感情を十分に見つめ、自分の素直な本当の気持ちを聞いてあげることで、自分の本当の望みが浮かび上がってくる。
すると、自分の本当の望みに沿った思考や行動は何かを見極め、冷静に、自分にとって今一番いい選択は何なのかを感じ取り、意識的に選び取ることができる。
感情は、感じるから危険なのではない。
危険なのは感情を抑え込むこと。
抑え込むことで蓄積さた感情が、自分で制御できないほどに膨れ上がり、何かちょっとしたことが引き金となり、爆発する。
これが、この世界で起きている悲しい事件や争いの元となっている。
感情は、ただおしえてくれている。
今、自分が掴んだ思考、目の前で起きている出来事に対する捉え方、それが本当の自分にとっての幸せに近いのか遠いのか。
近ければ近いほどいい気分、遠ければ遠いほど、嫌な気分。
感情は、私の本当の望みに気づかせるための、私がよりたくさんの幸せを感じるための、私が様々な喜びの体験をできるように導くための、人生のナビゲーター。
感情は、自分の味方であることを知ることができた。
これからは、どんな感情を感じる自分も許し、どんなに些細な感情にも気づき、そのサインをキャッチして、自分の「本当の望み」に向かって、ちょっとずつ行動していく人生を送りたい。
私の弱さをも全て受け入れてくれた家族に感謝。
感情を抑え込んだことからくる情緒不安定な私の言動に振り回されつつも、そばにいてくれた人たちに感謝。
本当に本当にありがとう。
そして、苦しみながらも、生きづらさの原因を模索し続け、深い気づきを得るまで、根気強く自分に向き合い、今まで生き続けてくれた自分自身に感謝。
本当に本当にありがとう。
たくさんの人々から助けられ、支えられて、これまでたくさんの「気づき」や「発見」があり、私の人生はどんどん豊かになってきた。
これから先もずっと、生きていく中で「気づき」や「発見」がたくさんあると思う。
それらを、こんなふうに形にして表現していくことで、自分の人生をより豊かにしていきたい。
そして結果的に、私の表現したものがまた誰かの豊かさに繋がったら、嬉しい。
私が参考にした、「感情ノート」について紹介してくださっている「カフェとノート/Nakanote」さんの動画のリンクを貼っておきますので、ご興味のある方は是非やってみてください。