白石一文「神秘」上
末期がんを宣告されたエリートサラリーマンの生活と、その"生"に対する深い考察。
立場が違いすぎて共感はできないけど、30代の私には"無い"、生きることへの執着や死を意識した人の心のありかたが、やや説明的すぎるぐらいに書いてあった。
これが最後の夏、これが最後の紅葉、これが最後のクリスマス…そうやって頭ではカウントダウンをすれども、やっぱり心は本当の終わりまで"最後"ということを認められないんじゃないかと思う。
下巻でとんでもないSFになったらどうしようという一抹の不安が消せない。
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