一つ前の記事で、河野俊嗣宮崎県知事の2ヶ月無給条例案について ChatGPT に質問したら、「法的に適切ではありません」と答えた ということを書きました。
個人的に私が「法的根拠が分からず問題ではないか」、と思っていた概ね3つの点において、ChatGPT は「法的に適切ではない」可能性があることを、非常にわかり易い文章で回答していくれています。
私個人がそう考えていて、高度な集合知AIによって一般的な法的解釈がそうであると示されたとしても、宮崎県議会がそう考えるかは全く別の話です。むしろ「法的に適切」ではなくても、そのまま押し切る可能性もあるとは思います。
先日、そうなった場合に「条例無効を申し立てる方法」をGoogleなど検索エンジンを中心に利用して調べました。 それとほぼ同じことを ChatGPT に聞いてみました。
Q. 県議会が法的根拠が不明あるいは違法の疑いのある「県知事が起こした問題への処分条例」を可決した場合、その無効を申し立てる方法はありますか?
先日、自分が検索エンジンなどで調べて少なくとも数時間はかかったような内容の回答を、よりわかりやすく文章にした上で、1分ほどで回答を出してくれました。私が自分でググったときには、3.のような答えは出てきませんでした。
法律の手続きなどの質問に関しては、ChatGPTは非常に優秀ですね。
ただ、先の記事でも書いた通り「県知事が起こした問題への処分条例」の無効申立を、県知事宛に抵触審査を申請するというのは、法律の建付けがおかしい気がします。その点についても聞いてみました。
Q. 「県知事が起こした問題への処分条例」の無効申立を、県知事宛に抵触審査を申請するというのは、法律の建付けがおかしい気がします。
法律としての建付けはおかしい場合もあるけど、どうにもならないわけではないですよ、ということですね。
さて、色々と調べていく中でちょっと思ったことを ChatGPTに聞いてもらいました。
Q. 日本の法律では、県知事の権限が大きすぎるという懸念もあるのではないでしょうか?
Q. 地方自治法において、県知事自身が相当の問題を起こすことをあまり想定していない感じがします。
私も市民社会の一人として、県議会を監視しているわけですが、なんとかこの条例案に関しては、「県知事が自分で勝手に決めた処分を県議会に提出するのではなく、適切に第三者機関に諮問すべき」という結論を、まずは県議会自身が示してほしいと思います。