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県立病院の経営はピンチ! 今回の予算案で明らかに。これを県議会はだまって承認するのかよ、と思う件。
この Note をはじめて1年ほどですが、あまりに河野県政の運営がモラルハザードがひどい状況で、県内ニュースの様々な記事などを読んでもうんざりするような内容ばかりですが、今回またさらにひどいニュースが流れています。
今回の予算案では、県の医療を支える県立病院の経営がピンチに陥っていることも明らかになりました。
それを表すのが、県の一般会計から病院局に対して行われる50億円という巨額の貸し付けです。
条件も破格で、▽そもそも無利子なうえ、▽最初の5年間は返済の必要がなく、▽以後、毎年2億円ずつ25年かけて返済するとされています。
何だそれ? 宮崎市の真ん中に分不相応な県立病院の新館を立てて建設業者に金を流しておいて、作ってみたら患者が来ないから50億円を無利子で30年返済でお金を貸してあげますなんて、そんな無茶苦茶な話があるのかよ、と思いますよね。
すぐに経営破綻するほどではなくても、医療行為を行ってから診療報酬が入ってくるまでの間など、一時的に運転資金が不足するおそれが出てきたということです。
「一時的な運転資金が足りないんですか。そうですか、それじゃあ30年無利子で貸してあげますね。50億ですね。はい、最初の5年間は返さなくていいからね(にっこり)」、なんて話聞いたこともないですよ。
なんでそんなことが平気でできるんだよ。
記者もなんかちゃんと突っ込めよ。
そもそも、本当に運転資金だけの問題であるならば、数年間利子の返済だけ補助して、あとは民間の銀行にでも貸付してもらって、ちゃんと経営を監視するような機能を働かせるべきです。なんで最初から役所が無利子で50億も貸し付けるんだよ。
これは、最初から元本が焦げ付くことも想定していて、しかも自分がやめたあとに自分たちに責任が及ばないような長期の貸付ということにしているようにしか見えません。問題を先送りにして、杜撰な運営がすぐにはバレないようにして逃げ切る気まんまんじゃないですか。
「貸付だから戻ってくる」と胸を張って堂々と言えるのであれば、河野俊嗣宮崎県知事本人が連帯保証人に名を連ねるべきです。
宮崎県では同じようなスキームで、林業公社に無利子で貸し付けている287億円というようなものもあります。
これは河野県政で現時点でさえ簿価ベースでもとんでもない債務超過になっていますし、個人的な予想では将来ほぼ全額が焦げ付く可能性が高いとみています。債務処理にはさらなる負担が必要かもしれません。
以前、畜産業者への仔牛価格下落の補助についても書きましたが、
「価格が下がったんですか。じゃあ、減った分は何もしなくても税金で補填してあげますね(にっこり)」
みたいなことも、JAの支持者が多い田舎自民党が与党だとあっさりできてしまう県政です。
完全にモラルハザードのタガが外れています。
今や更地になったあとスポーツ用グラウンドになったオーシャンドームと同じことがまた起ころうとしています。
乱暴にざっくりしたことを言えば、バブルの崩壊は返済能力のない連中に無秩序にお金をばらまき続けて、それが破綻したときに周りに迷惑が広がることでおきます。
日本の不動産バブルもそうでしたし、リーマンショックだって低所得者にサブプライムローンを貸付つけて家を買わせたりしたことで起きたことです。
宮崎県は、大企業従業者比率が少なく、中小企業も全国でもゾンビ企業が最悪レベルで多い都道府県です。
今日も、今月宮崎県内で1000万円以上の負債を抱えて倒産した企業は件数としては4件程度なのに、負債総額は4億5700万円まで膨らんでいるというニュースが出ていました。
リーマンショックの頃は、地方自治体が運営する住宅公社などの杜撰な運営が次々に明らかになり、潰れていくというようなこともありました。
このままで、割とまじで次の景気後退のショックのきっかけは、河野俊嗣宮崎ショックになるかもしれない、とさえ思えてきます。
ちょっとほんとどうにかならんのですかね。
こんなのも宮崎県議会は承認しちゃうんですかね。
タイトル画像は、Power Director 365 の画像生成AI で作成した。
「最新鋭の設備を導入したけれど、患者が居ない大病院」
です。
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「最新鋭の設備を導入したけれど、患者が居ない大病院」