石破総理が農水相に宮崎2区選出の江藤拓氏を再起用の方向で検討

石破総理大臣が先の衆議院選挙で落選した閣僚の後任として、宮崎2区選出の江藤拓氏を農林水産大臣に起用する方向で検討しているそうです。

個人的には、日本の地方の中で自分の地元を最も衰退させている石破茂氏が人気なのがよくわからないんだよな、という話。 という記事も書いた通り、石破総理大臣のことは全く支持もしていませんし、石破総理肝いりの「地方創生」についても 地方創生予算を当初予算で倍増しても、むしろ地方は弱くなると思っています。

そんな中でのおらが県の議員の農林水産大臣の就任は、あまり歓迎もできないな、と思います。というより、またJA (特に牛肉畜産)ばかりが優遇されて地域は衰退していくんだな、という絶望感しか湧いてこない感じです。

江藤氏が再び農林水産大臣に起用される方向になったことについて、地元の畜産農家からは「和牛の海外輸出を進めてほしい」といった期待の声が上がっています。

高千穂町上野の興梠仁成さんは両親と弟の家族4人で母牛およそ100頭と子牛およそ50頭を飼育する繁殖・肥育農家です。

折からの飼料価格の高騰に、物価高に苦しむ消費者による牛肉の買い控えも加わって厳しい経営が続いているということで、地元選出で農政通としても知られる江藤氏の手腕に期待しています。

興梠さんは「子牛の値段が上がらない一方、生産コストはかかるためやめていく畜産農家もおり、自分たちもこれから先、畜産を続けていけるか不安がある。江藤さんには現在は認められていない中国への和牛輸出の実現や、国内の消費拡大などに取り組んで欲しい」と話していました。

https://www3.nhk.or.jp/lnews/miyazaki/20241105/5060019731.html

もうほんと、大臣就任のニュースで極めて局所的な意見を放送するNHK宮崎も、いい加減にしてほしいな、と思いますよ。

牛肉畜産業者は完全にモラルハザードに陥ってしまっていると思いますし、円安&国民のインフレ許容度上昇局面でどうにもならない和牛畜産をこれ以上補助すべきではない とおもいます。

「雇用の創出」にも「補助金の削減」にも全く寄与しない所得税も住民税も免除された家族経営の畜産業者のために、ほとんど敵国の中国に何で頭を下げて牛肉を売り込みにいくんだよ。大臣にそんな国益に反すること期待すんな。

外国から船で燃料使って持っきた飼料を買って、たらふく食わせて、脂身だらけになった肉をバカ高い値段で売りつけようとして、売れない売れないと騒いでいるわけですから、産業として破綻しているは明らかでしょう。必要なのは合理化です。

江藤拓 議員は、当選8回ですが、今回の2024年の選挙で対抗馬の国民民主党長友議員に許した惜敗率が82.8% と、前回は 60.7% だったものが22%も詰められています。宮崎2区の中で最大票田の延岡市ですでに逆転されていたりもしますので、次回選挙があるとしても、相当に際どい選挙になるはずです。

「宮崎は現職の大臣を選挙で落とす」というジンクスもありますから、次回はより不利に働くかもしれません。ほかでもない父親の江藤隆美さんも現職の運輸大臣のときに落選しましたし。

今回の石破政権の発足や、鹿児島選出の現職農林水産大臣の落選、宮崎の議員が変わりに就任する、という流れは、田舎農家に支えられてきた自民党の農業バラマキ政策が今後は無理だと言うことを国民が腹の底から実感するきっかけとして「線香花火の最後の煌めき」になってほしいと個人的には思います。


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