5月10日の宮崎県内の地元メディアは、フェニックスリゾートの売却のニュースを大きく伝えています。
昨年の5月には13年ぶりの黒字決算だったというニュースが流れた際、個人的には「統合型リゾートの話もほぼ立ち消えになったのに、セガサミーが持ち続ける意味があるのかな」と思っていました。
「フォートレス側から提案があった」「今後も議決権の20%を取得する」ということですから、セガサミーも「お荷物事業をどこでもいいから叩き売りたい」、という感じでもなかったようですね。
アメリカの企業からしたら、円安が進行中でそろそろ米国金利の利下げ&円の利上げもありそうですし、円安も今のタイミングが買うにはベストなタイミングとふんだいうことでしょうか。
売る側が議決権のない優先配当株式を取得するみたいな話はよく聞きますけど、議決権を2割残す種類株ってどういう感じなんでしょうね。重要議決への拒否権もありませんし。普通株より配当割合が多いんでしょうか。あるいは、フォートレスが増資をしても議決権だけは20%で希薄化しない感じですかね。
あんまり深く調べる気もしませんが、議決権2割でギリギリ持分法適用会社になるようですから、そのあたりを意識した感じでしょうかね。
言葉通りに受け止めれば、宮崎に取ってはありがたい話です。
ただ、フォートレスも米国の投資会社ですから、何か旨味を感じなければこういった提案もしないでしょうし、県が足元を見られてなにがしかの法外な長期の契約を押し付けられて、それによってまんまとさらにあっさり売却されるようなことにはならないようにしてほしいものです。隣に作った高級なトレーニングセンターなどはすでにそういう感じですし 、「スポーツ振興」なんて名目で公金をいっぱい突っ込むなよ、とは思います。