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農業だったら何でも SDGs ということで許されるわけじゃないのでは、という話。

先日、G7農相会合で「持続可能な農業」を考えるのに、ヒーターをガンガンに回して育てる県産マンゴーをアピールする不思議 という記事を書いたのですが、ここ数日あまり大したネタもないので、これと同じような内容の記事です。

今週末、宮崎では G7 農相会合が開かれるに合わせて、をそれを歓迎するための準備が進んでいる、というニュースが宮崎県内メディアは報じています。

G7の会合は、これからの先進国としての方向性を決めるための場所であるにも関わらず、県内メディアや農業関係者はその内容を考慮せず、いわゆる博覧会や商談会が行われるようなイメージで宮崎県産の農産品をアピールしたがっているような印象を受けます。

G7の主要な議題は「農業の持続可能性の確保」であって、農業であれば何でも盛り上げるということではないはずです。

先日の記事にも書いた通り宮崎県産のマンゴーは冬場にガンガンに化石燃料を回してそのマンゴーの栽培に即した温度を維持しなければならず、おそらくはこの会合で合意を目指す「持続可能な農業」とはいえないでしょう。

上記、NHKの記事にあるスイートピーに関しても、以下の記述がある通り、

県内で生産される花の需要は去年に比べると回復傾向にあるものの、依然としてコロナ禍前の水準には戻っておらず、燃料代や肥料代の高騰で、農家にとって厳しい経営環境が続いています。

上記NHKの記事から引用

燃料代や外国から輸入する肥料に大部分を依存しながら栽培を行っています。

そのほか、宮崎県内で生産量の多いピーマンやきゅうり、トマトなどもビニールハウスなどの温室内で、寒くなる冬場には化石燃料でヒーターをぶん回して、促成栽培を行って、肥料は外国から遠路はるばる太平洋を超えて持ってきたりしています。

県知事がアピールするのが大好きな「宮崎牛」についても、その育成のための飼料は純国産の飼料ではなく、多くは海を超えて外国から持ってきた飼料をたらふく食べさせて、脂(サシ)がふんだんに入るまで太らせてから出荷する、というあまり外国ではほとんどやらないような(無駄な)育て方で付加価値をつけています。

そして、それらを人口が多い大都市や外国へ、また燃料を燃やして輸送しようとしているわけです。

これのどこが「持続可能性を確保した農業」なのか、個人的にはよく理解ができません。

こういう従来どおりのやり方をしていたら、農業であっても、色々と槍玉に挙げられて今後は大変なことになるのではないかと思いますが、どうも今の宮崎県の農業関係者はそういうことに対してあまりに無頓着で、無邪気に農産品をアピールし過ぎではないかと思います。

農業であれば保護してもらえる、というような考え方も改めていかないと、これから先は色々と難しくなってくると思います。

私自身は都会や外国の連中が涼しい顔して押し付けようとしているSDGs という概念自体が好きではないので、「うるせぇ、バーカ」とでも言っときゃばいいと思っていますけどw 、さすがにG7の大臣には言えないですよね。


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