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現職 河野俊嗣 宮崎県知事の3期12年にわたる県政で出来上がった宮崎県の人口ピラミッド

これからの宮崎県政を考える際、最も重要な問題は、人口減少対策であろうと考えます。地方の人口減少を食い止めることは、日本全体の人口減少を食い止めることにもなるはずです。

「政治山」 という「政治と選挙のプラットフォーム」をうたうウェブサイトがあります。そこに、各都道府県の人口ピラミッドが掲載されています。令和2年国勢調査による宮崎県の人口ピラミッドを見ると、これが実にひどい形をしています。

宮崎県の人口ピラミッド (政治山からの引用)

みてください。この20代のくびれ具合。男女とも1万人単位で20代が減るんですよ。そして、一般的に自然分娩であれば男性のほうが多くなるはずの人口構成が、30代で完全に女性が多くなってしまいます。

こんないびつな形の人口ピラミッドの都道府県は全国でも宮崎だけだと言っても言い過ぎではないでしょう。

実は、現職の2期目である2015年には高卒の県内就職率は全国最低を記録し、2年連続でその状況が続きました。

高校生、宮崎県内就職54% 全国最低 - Miyanichi e-press (the-miyanichi.co.jp)

現在は、かろうじて「全国最低」ではなくなったものの、おおよそ高卒の40 %以上が宮崎県外で就職しており、全国でも最低水準を維持しています。

それ以上に多い大学進学者は 60%以上が県外に進学しています。

つまり、宮崎県で生まれた人は、半分以上が18歳になった時点で宮崎を出ていき、ものすごい勢いで若い将来を担う人材を刈り取られてしまっているのです。

そして戻ってきません。

その結果がこの人口ピラミッドです。

個人的に3期12年やった現職のことを全く支持しない理由は、この人口ピラミッドを作り上げておきながら、何も感じないで4期目に立候補できる県外出身の役人だからです。

「安定した県政」を理由に、自民や立憲も現職を推薦しているようですが、一体なにが安定しているというのでしょうか?安定して衰退させたいのであれば、現状維持で良いでしょうが、現在の政策の延長線上では宮崎に未来はありません。

2019年の宮崎県の合計特殊出生率は 1.79と全国でなんと2位です。そうでありながら、若者が残らない宮崎を作り上げたのは誰なのかということをそろそろ宮崎県民自身が考えるべきです。


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