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デジタルゲームの人工知能から人の知能を知る

題名:デジタルゲームの人工知能から人の知能を知る
著者:三宅陽一郎(ゲームAI開発者)

掲載誌:マジレス!(2011年4月)

第一章 「人工知能ってなんでしょう?」

皆さんは人工知能と聞いて、何を連想されるでしょうか?
 パソコン上の検索エンジンや、ロボット、ゲームのキャラクター、SFなど、人によってそれぞれ違うでしょう。しかし、どんな人工知能でも、その規範は人間の知能にあります。人工知能

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詩集 「青空の果て」

詩集 「青空の果て」

僕が憧れたことや、僕が喜んだことや、僕が悲しんだことや、僕のそんな歴史を。

一. 「空と大気の詩」

夕暮れは、いつだって、僕のこころの色。
さびしくて、せつなくて、遠い彼方に何かを求めずにはいられない

どんなに孤独でも、僕の孤独はこの世界に包まれている。
それは、とっても、素敵だなって、そう思うんだ

空はいつだって僕の最高のアーティストです。
あんなふうに大きなキャンバスに、自在に混沌と調

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小説「さざなみ」

第一章

私の名前は小牧佐智子。高校一年生。名前はまだない、じゃない。名前はある。佐智子。私はこの名前が気に入っている。一つの音に一つの漢字が割り当てられているのが素敵だ。私は私自身が好きか、わからない。でも、私ではない人は私が嫌いなようだ。私の中にある何がそうさせるのか、わからないが、友達は、まだない。でも、入学して一週間だ。もう少ししたら、出来るかもしれない。私は駅を降りて、家路へ歩く。

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黄金の森

第一節
 おそらく、三刻の時のうちに、川辺までたどり着ければ生き延びることが出来る。だが、間に合わなければ死ぬだけだ。生と死は敗走する一群の兵士の目の前で揺れている。運命とはそういうものだ、と。
 一群の兵士を率いる、一際目立ったリーダーと思しき人物、その人こそが、いまや、全土を戦乱に招きいれた渦中の人、アルト・アルヴァーンであった。アルヴァーンは王家の姓、アルトはその嫡子の名。だが、彼はい

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「京都大学の思い出」

「京都大学の思い出」
※フィクションです。でも、本当の物語。

もうすっかり教室の外は夜の帳で満たされていました。たくさんの生徒が帰路についた後、
電灯の下、教室には私と老教授だけが残されました。

老教授はまっすぐに私をみつめると、こう言いました。

「三宅くん、人工知能とはさかさまの科学なのだよ。」
「さかさま?」
「そう。原理と現象が逆転しているのだ。」

「失礼ながら、学問とは、ユークリッ

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「冬の恋人たち」(小説)

「冬の恋人たち」

* * *

それは深い雪が降った日のことだ。僕は校庭で一緒に遊んでいて怪我をした友人の見舞いに行った。当時、僕ら3人は、何気なく一緒につるむようになって、捉えどころのない漠然とした 高校生活というものを、よくわからないまま一緒にふらふらしていた。

友人の一人が、 休み時間に遊んでいるうちに、校庭で怪我をして入院した。たった2人になってしまった僕らは、 暇と寂しさを

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『ロボットの国』

「ナワテ、それは本当に必要なの?」と彼女は言った。
「必要だからいるんですよ。誰にとって、は、おいておいてね」

俺たちは砂漠の真ん中のカフェのテラスで話し合った。目の前には、果てしない砂漠の荒野が広がっている。何百度目かの光景、何千度目かの学習。俺の中の報酬系が敵に勝つことを運命付けている。俺より旧式の彼女は俺より一世代前の人工知能だ。だから、もっとこの戦争にうんでいるのだ。俺たちは戦争開始時間

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今年の反省と来年の抱負

今年の反省と来年の抱負

もっとコンパクトなメッセージで伝える
言語でない、言語を超えた成果を作ってリリースする
毎日のレッスンを再開する。入力から出力へ至る経路を構築する。
大きな仕事は他の仕事を圧迫しないようにする
実験を多くする
論文に成果をまとめる
報告をきちんとする
痩せる、運動する
アウトプットを多次元化する
目標を戦略的に打つ
服装をましにする 

応用だけではなく、基礎的なところに

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哲学とは物事の根源に遡る力のことである。

哲学とは物事の根源に遡る力のことである。

思想の生と死。

思想は省察の中で生まれて、
行動の中で死ぬことができる。

思想にも生と死があり、
それは決して悪いことではない。

生成変化するものにこそ、
この世界で生きる権利がある。

声なきもののための芸術

自分の言いたいことを主張するもの芸術なら、その対極も芸術だろう。

本来言いたくても声を上げられない人たち、遠くて届かない人たちの、声なき声の代弁者として、芸術はそこに立てねばならない。

僕はそんな芸術が好きだ。

西洋のコンテンツの特徴

西洋のコンテンツの特徴は、それぞれの要素のソリッドさ(堅さ)である。それぞれの要素が対立し全体を高めて行くのである。

日本のコンテンツの本質は

日本のコンテンツの本質は様々な異質なものの配合(ニュアンス)にある。だからこそ、ある程度のサイズのコンテンツが適している。境界の曖昧さによる配合である。