聞いたことある？人材確保の希望、アルムナイ採用

昨今の採用業界ではリファーラル採用やコンピテンシー採用、アルムナイ採用やダイレクトリクルーティングなど様々な採用手法が注目を浴びています。
(ビジネス業界・コンサル業界はどうしてカタカナ用語を生み出すのでしょうか…)

そんなことはさておき、

今回はその中の一つ、アルムナイ採用をご紹介致します！

①アルムナイ採用とは？

アルムナイ採用とは、「転職・企業・育児・介護などの事情により、自社を退職した人材」の再雇用制度のことを言います。

アルムナイ採用のメリットは「自社のことをよく知っており、仕事内容も把握しているので教育活動が必要ないこと」「引き継ぎがスムーズなこと」です。
再雇用される側もよく知った人と働けるので精神的な負担も少なく、仕事の内容もわかっているので働く上でのストレスも少ないのが特長です。
また、一度他社に転職し活躍した人は、そこで知識や技術を得ていることでしょう。自社に足りなかった技術や視点などを取り込むこともできるため、会社の成長に繋がるきっかけにもなります。

また、採用活動や面接、新人研修など、新卒や中途採用にかかるコストを抑えることができ、人事にかかる負担や人件費を減らすことができます。
さらに即戦力を雇えることなどメリットが大きく、一から業務を教えたり人間関係を新たに構築しなくてもいいため既存社員にとっても安心できる制度なのです。

採用活動においてもアルムナイ採用は求職者へのアピールとして大変有効です。

・退職後も再度働くことができる
・柔軟な働き方に対応した会社である
・一度退職した人がまた戻って働きたいと思える会社である
・退社後も会社との繋がりがあることで人脈形成や業界でのキャリアビジョンが掴みやすい

など、大きなポジティブイメージをアピールでき、会社のブランド向上にも繋がります。

しかし、アルムナイ採用にはデメリットも存在します。

②アルムナイ採用のデメリット

・社員の退職ハードルが下がる可能性がある
・退職者が再雇用に対してネガティブイメージを抱えている
・退職者が希望する業種と募集職種が異なる場合がある

アルムナイ採用は退職をしてもまた戻ってくることができるというものです。そのため、既存社員が「一度辞めて転職活動して、ダメなら戻ってくればいいや」と判断してしまうこともあります。
そういった事態を防ぐため、アルムナイ採用は一定の条件を付与し「誰でも再雇用制度を利用できるわけではない」と周知しておくことが大切です。
資格の有無や勤続年数、自社貢献度や社内態度など、高くはないけれど低くもないハードルを敷いた上で、社員全員にきちんと伝達しましょう。

また、一度自己都合で退職した場合、辞めた職場に戻ってくることに抵抗がある人も一定数存在します。
他社に転職したのに戻ってきたのかと思われたら…
家の都合とはいえ、忙しい時期に退職して迷惑をかけてしまったから…
そう言った不安をどれだけ会社側が払拭できるかが鍵となります。
不安を解消し、既存社員とのコミュニケーションのブランクを取り除くために面談や社内体制づくりをしっかりとしていきましょう。

最後に、退職者が過去に行っていた業務・職種と、現在退職者が希望している業務・職種が異なる場合です。
過去営業職をしていた人が年齢や体力低下などから事務職を希望している…といった変化・希望にどれだけ対応できるかが大切です。
また、過去の実績や退職後の経験が豊富であっても、在籍時の職種と異なる職種での業務は未経験・苦手だったなどから、結局業務の教育コストがかかってしまったりストレスになってしまうなどのミスマッチも起こり得ます。

アルムナイ採用は、会社と退職者のコミュニケーションが重要です。
まず、現存社員にこの採用制度を導入していることを周知し、退職後の連絡手段の設定をすることが大切です。
そして最も重要なのが「戻って来たいと思える職場づくり」です。
例えアルムナイ採用制度があったとしても、雇用条件や職場環境が悪ければ社員は戻ってくることはありません。
再雇用制度は社員との信頼関係をどれだけ会社が築くことができるかが肝となってきます。
アルムナイ採用(カムバック制度・再雇用制度)は会社と退職者・求職者全員にメリット大なのです！

ただ、アルムナイ採用という書き方ではわからない人が多いと思うので、求人広告や社員への告知は再雇用制度と伝えた方が良さそうですね😅

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