他者と比べながら歩む人生
スミマセン、大河ドラマ『どうする家康』第12回「氏真」のネタバレを含むのでどうかご注意を。
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「己を鍛え上げることを惜しまぬ者は、いずれ必ず、天賦の才のある者を凌ぐ」(『どうする家康』より)
野村萬斎さん演ずる今川義元が
溝端淳平さん演ずる息子の氏真に
直接伝えられなかった言葉
偉大なる父・今川義元が上に立ち、
潜在能力の高い家康が隣に立つ。
見ないようにしても
どうしても比べてしまう。
そして、、、
むなしくなり、
悲しくなり、
自分を見失う。。。
『海道一の弓取り』義元の跡取りとして生まれながらのエリート。が、「そなたに将としての才は…ない」と言われてしまう氏真。
時を経て家康と対峙。いつしか追い詰められ、生き延びることを説得される。自刃寸前の状況で奥方の糸さんから「その言葉には続きがある」と伝えられたのが冒頭のセリフ
「己を鍛え上げることを惜しまぬ者は、いずれ必ず、天賦の才のある者を凌ぐ」
糸さんが「その言葉、是非、本人にお伝えしてください」と言うと、「桶狭間での合戦が終わったら本人に伝える」と言い残して歩みを進める義元。全てを聞き、氏真の表情が移り変わり、ようやく観念する。
『争い』の舞台からは降り、『蹴鞠』に生きる人生を選ぶ。
そう。
立つべき舞台が違えばどんな才能があっても本領は発揮できない。
ずいぶんとポップな書き方になるけど、好きなこと・やりたいことをやるべきなのよね。どんなものにも向き・不向きがあり、天職や適職に出会うことはなかなかムズカシイ。
一国の将には向いていないかも知れないけど、蹴鞠や和歌への精進は出来る訳ですし。『努力し続けられる才能』ってのもまた誰もが持ち合わせているものでもないですし。
偉大なる先人や周りにいる人は「教科書」ではない。
他者を基準とし、他者を羨んで、比べながら作り上げた「柱」にすがって生きるのって、一体誰の人生なんだろうね?って。
僕は、天才も秀才も、というか誰かを凌がなくても全然良いけど、自分と戦い、努力は続けたい。テキトーにサボりながら笑。
小手先のモノに逃げるのではなく、コツコツと、チマチマと。程よくサボりながら。。。
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