九舎耳(くしゃに)
管理社会に適応できずに山の中で一人サバイバル生活をする野人(イエティ)が、近未来の世界に連れられた。が、そこはさらに無機質な管理社会だった。
過去の親友に偶然再会した純之介は、自分の過去がスッポリ抜け落ちていることに気づく。抜け落ちていた過去を探っていくと、恐ろしい事実が発覚していく・・・・。
苦学生で弱気な正太朗君が、奇妙な詩人に会うことで成長していく物語――。
1.とおりゃんせ(経済発展によって行き場を失う霊性の物語) 2.一円玉の歌(落ちている一円玉にまつわる都市伝説) 3.ムシの多いレストラン(現代社会で忌み嫌われる虫。虫の正体とは・・・・) 4.笑顔のエンマ銀行(1年間無利子、時間返済もできる神銀行)
尺八を吹く以外何の取り柄もない社会不適応の主人公(ノリホ)だが、未開民族と接したとき意外な力が発揮された。言葉ではない他者とのコミュニケーションと運命性の物語。
【 慶応元年(1865年)】 夏目漱石(文学者) 1867年(慶応3年)生まれ 49歳没 南方熊楠…
一 ぼくはどこまでもつづく泥の湿地帯を歩いているような気持ちでした。夢であって欲…
一 朝の空気がうっすらと残る琵…
「ジョン!」 大きな声が聞こえたような気がしました。ぼくはトロトロとした夢の中にいて、…
一 この日も閻魔大王の前には長い列ができておりました。殺人、強姦、盗み、嘘、隠蔽…
◯月◯日 明日はゴミの日なので、夜にママとゴミ出しに出かけた。ゴミ捨て場に着くと…
にぎやかな夏祭り、神社前の通りには色とりどりの露店が、ーー金魚すくい、リンゴあめ、綿あ…
「ブヒー」 授業中の教室で大きな音が響いた。クラスメートのみんなは鼻をつまんでブースケ…
ぼくは猫が大好き。この日も陽の当たるリビングで飼い猫のメルと遊んでいた。メルはサバ白の…
どうぶつたちは山道をあるいていた。タヌキのポンスケ君、ネコのミャオちゃん、ウサギのピョ…
学校の帰り道、ケンがランドセルをしょって商店街を歩いていると、『閉店セール 大安売り …
「美味しいパンだよー、焼き立てのパンだよー」 パン屋のおばあちゃんの声が聞こえた。よく…
先週、太郎は家族とともに新しい町に引っ越してきた。この町は、大型ショッピングセンターが…
「おばあちゃん、全然食欲がないんだって」 仁はママから聞かされた。 「え、本当。大丈夫か…
※文章は五、七調で書かれています。 お見合いおわった女王さま、侍従のじ…
おれは死に憧れている。いますぐ死にたいとも思わないが、ダラダラ長生きしようなんて雨露の…