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宮田珠己
2019年1月9日 16:05
昨年(2018年)の11月に、ちくま文庫から『アジア沈殿旅日記』という本を出した。これは筑摩書房から2014年に出版した『旅はときどき奇妙な匂いがする』という単行本を文庫化した際に改題したもの。もともと『アジア沈殿旅日記』はその副題としてつけていたタイトルだ。 文庫のあとがきでも書いたように、自分としてはこれまでの作品とはかなり違った書き方をした(本人は思い切った路線変更をしたつもりでも読者