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大体鈍行で進む本土縦断旅 | 職人の仕事を間近で体感できる工場見学な26日目

燕三条から始まる26日目。

昨日の燕市産業史料館見学で金属産業にめちゃくちゃ興味が湧いたため、本日は一般公開されている工場の見学をハシゴした。

▼ 昨日の記事

まずは鎚起銅器の老舗 玉川堂の工場見学に向かった。
私は念の為 見学予約をしたが、人数に空きがあれば予約なしでも見学できる。

玉川堂 燕本店は、JR弥彦線の燕三条駅の隣である燕駅から徒歩5分ほどの場所にある。

玉川堂 燕本店の入り口
築約100年の建物で、とても趣がある

見学が始まって驚いたのだが、本っ当に目の前で職人さんが仕事している所を見せてもらえる。
銅を叩く音が高らかに鳴り響き、目と耳で製作工程を体感できる。

玉泉堂の工場

「一段高くて明るい場所は彫金師の席」という事を昨日の産業史料館で学んでいたので、「あそこが彫金師の席かな??」とか考えていた。

製作過程や色付けの解説をして頂き、見学時間は大体20分ほど。
見学終了後は和室で銅器で淹れたお茶を頂ける。

無料でこんなに見せてもらえるなんて…という感じだが、発信して広く知られる事が産業の活性化に繋がっているとの事。
職人の世界は後継者問題があると思うが、こちらの工場は美術や金属を学んだ学生が入ったりしているらしく、職人さんも若い方が多かった。

奥が作られたばかり、手前が使い込まれて色合いに貫禄が出ているやかん
人間国宝 玉川宣夫氏の作品も展示・販売されている(ウン百万の世界)

目の前で職人さんの仕事の様子を見て、音を聞いて、とても良い体験だった。
昨日産業史料館で基礎知識的な所を見ていたので、より楽しめたと思う。

玉川堂の工場見学を終え、燕駅に着いたのは12時頃。
まだ時間があるため、予約なしで工場見学ができる藤次郎のオープンファクトリーに向かう事にした。
昨日、燕三条駅 JRE  LOCAL HUBのコンシェルジュの方に紹介して頂いた場所の1つである。

藤次郎は包丁を専門とする製造メーカー。

藤次郎オープンファクトリーは、燕駅からJR弥彦線で2駅の吉田駅から徒歩で行ける場所にある。

待つ事20分ほどで列車が来た。
最近、列車待ちが30分切ると「めっちゃ乗り継ぎスムーズ!」という気持ちになる。

藤次郎オープンファクトリー

オープンファクトリーのエントランスから進むと、すぐに鍛造小屋が見える。
公式サイトではガラス越しで見る事ができると記載されているが、実際は鍛造小屋の中に入れさせてもらえる。

鍛造の炉と叩く機械

ちょうどご家族でいらしている方が鍛造小屋を見学されていて、お子さん向けに鉄の棒をねじって曲げてS字フックにする鍛造体験が行われていた。
私も便乗して後ろから見せて頂いたのだが、鉄を赤くなるまで熱して加工して形を作っていく過程をとてもわかりやすく解説されていた。

更にその後、職人さんが大人向けに鍛造の工程について詳しく解説して下さったのだが、この解説だけでも「来て良かった!!」と心から思った。

解説をしながら鋼の板の状態から叩いて柄の部分の形を作っていく過程を実演して下さった、とてもリズム良く、あっという間に形ができていた。
目の前で職人技を見せてもらえると「うわぁぁ、すごぉぉ(語彙力)」という気持ちになる。

1の材料 → 2のコミ出し を実演してもらった

こちらの工場では、鍛造から手作業で作り上げる現場と、量産品を製造する現場を両方見る事ができる。

量産型の製造工場

燕三条地域には 他にも見学・体験できる場所があるが、列車の時間の都合もあり本日はここまで。

「燕三条地域って、確か金属が有名だよね??」という程度の予備知識で来たが、とても楽しかった。
もっと色々体験したいので、きっとまた来るでしょう。

27日目に続く。

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