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大体鈍行で進む本土縦断旅 | 山寺の1,000段を超える石段に挑み、山形の郷土館を巡る23日目

山形から始まる23日目。

山形は名所が多い。
特に蔵王の御釜、銀山温泉にはいつか行きたいが、交通機関や宿泊予約の兼ね合いで今回は行けず。

本日は山形駅から列車で20分ほどで行ける山寺駅近くにある名所、宝珠山立石寺に行ってきた。

立石寺といえば、長い石段と石段を登った先の絶景が非常に有名。
石段の総数は1,070段との事。

4桁ですよ。

普段の私は在宅リモート引きこもりのため、足の筋肉は衰えまくっている。
そんな私が1,000段以上の石段を登る事ができるのか?

御年配の方々もよく登っていらっしゃるので、適宜休憩取りながら時間をかけて登れば何とかなるかな??何とかなれー!

自らの脚力に不安を感じつつ、立石寺に向かった。

山寺駅に到着したのは10:30くらい。
立石寺の登山口は、駅から徒歩10分かからないくらいの所にある。

駅を降りると、眼前に立石寺の山が広がっていた。
麓から見上げると遥か上の方に、絶景ポイントとして有名な五大堂が見える。

果たしてあそこまで辿り着けるのか…
入り口到着

標準的な所要時間としては、往復2時間程度とされている。
登り片道2時間くらいあれば行けるかなぁ…、とか考えながら登山開始した。

立石寺は松尾芭蕉 奥の細道ゆかりの地であるため、芭蕉に纏わる名所も点在している。

芭蕉翁像 と 門人 曽良像
登山スタート

結論、終始楽しみながら1,000段登り切る事ができました。

100〜150段くらい登る度、写真を撮ったり、写真を撮るフリをして休憩を取ったりしていたら、意外とバテずに行けた。

涼しい気候だったのも、登りやすかった要因だと思う。

登っている途中の風景も変化に富んでいて、とても楽しかった。

すれ違えない激狭石段
切り立つ岩壁
紅葉している木も結構あった

個人的に特に興味深かったのが、各所に広がる切り立つ壮大な岩壁。
長い歳月をかけ、風雨による浸食に因るものらしい。

高さ4.8mの岩壁 弥陀堂
仏様の姿に見える人には幸福が訪れるという言い伝えがあるらしい(多分この角度では見えない)
レンコンみたいな浸食穴
真女神転生3のアマラ深界の覗き穴を思い出した
なんかトトロっぽく見えません??

岩壁をワクワク眺めながらのんびり登っていたら、先ほど麓から見えた五大堂と奥の院との分岐点まで到着していた。

あと260段という事は、まだ1/4残っているという事か…

五大堂は最後のお楽しみにして、先に奥の院に向かう事にした。
段数としては奥の院が最奥となっている。

売店があったり、絶景ポイントがあったり、その後もウキウキ登る事ができて、気付いたら山頂の奥の院に到着していた。

奥の院

ここで小学生低学年と思われる団体とすれ違った。
「子供達もこの1,000段を超える石段を登って来たのかー」と感心していたが、子供達は体重が軽くて足腰への負担も少ないので、結構楽勝だったかもしれない。

奥の院から少し戻り、絶景ポイントの五大堂に向かった。
五大堂の手前で石段をまた少し登る必要があるが、もう誤差のようなものである。

五大堂の手前にある開山堂
めちゃくちゃ逆光になってしまったが、ここの写真もよく見かける

開山堂の脇にある石段を登り、五大堂に到着。

大パノラマ

本当に何も遮るものがない、広がる大パノラマのThe 絶景である。

見下ろすと山寺駅舎もよく見える。
小一時間前に麓から見上げて「あそこまで辿り着けるかなぁ…」と不安に思っていたが、無事辿り着けました。

達成感で清々しい気持ちになりながら、下山。

登りは衰えた筋肉に効く感じだが、下りはダイレクトに膝腰にダメージが来るので、慎重に登って来た道を下りていった。

下りの方がすれ違う人が多かったので、午前中に登っておいて良かった。

麓に到着したのが12時ちょい過ぎくらい。
登山開始したの10時40分過ぎくらいだったので、往復で1時間半ほどだった。
多分、登り始めから五大堂までで1時間ちょい、下りは30分もかからなかった感じだと思う。

終始楽しかった。
1,000段に怯まずに登って良かった。

昼食を食べてから山形駅に戻っても13時半頃だったため、山形駅周辺を巡る事にした。

山形駅の近くにある、山形県郷土館 文翔館に向かった。

文翔館 旧県庁舎

旧県庁舎と県会議事堂が隣り合っている施設で、大正時代に建てられた建物を修繕し、一般公開されている。
昭和50年までは実際の県庁舎として使われていたとの事。

素敵な建造物なのですが、入館無料。
本当に無料で見せて頂いて良いんですか??という気持ちになりつつ、有難く拝見した。

赤絨毯の豪奢な階段
豪華な内装の 正庁
訓示や辞令交付、重要な会議等で使われていたらしい
良い感じの中庭

山形県庁設立当初からの歩みや、山形の文学など、この地域に纏わる展示が色々あり、建物の内装を楽しみながら見て回った。

県会議事堂への廊下
県会議事堂の議事ホール
県会議事堂

県会議事堂の広々とした議事ホールまで見て、文翔館を後にした。

ギャラリーや会議室として貸し出している部屋もあり、この建物で何か自分の作品を展示したりできるのは良いなと思った。
私は展示できるような作品は作ってないが…

この時点で足は結構限界が近づいていたが、もう1箇所行きたい所を見つけたので向かった。

山形市郷土館 旧済生館本館である。

先ほどの旧県庁舎は県の郷土館だったが、こちらは市の郷土館である。

旧済生館本館

旧済生館本館は、山形城跡の霞城公園の一角にある、元々病院として使われていた明治時代の建造物。
ドーナツ状の円形という、珍しい形をしている建物である。

こちらも入館無料。
有難く拝見した。

ぐるっと円形の建物に囲まれている中庭

元病院という事もあり、医学に纏わる展示がされている。
展示は撮影NGだが建物は撮影OKだったので、展示は写さないように撮らせて頂いた。

2階の講堂まで登る事ができるのだが、階段も凄い素敵だった。

2階に登る階段の味わい深いカーブ
めちゃくちゃ素敵な螺旋階段は立ち入り禁止

先ほどの旧県庁舎と県会議事堂は、庁舎という事もあり堂々とした豪奢な佇まいという印象だったが、旧済生会本館は病院という性質もあってか何となく静謐な印象だった。

足パツパツで限界だったけど、両方とも建物が素敵で行って良かった!

山寺もめちゃくちゃ良かった!!

大充実の1日でした。

24日目に続く。

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