試合が止まった時に映るチームスタッフの(敬意をもって)おじさん達が気になってしょうがない
昨夜もW杯バスケットボールの試合が行われました。
4Qに逆転するという、またまた際どい試合で見事に勝利した日本!
今朝のニュースでは比江島タイムが賞賛されていますが、見ていて本当に無双状態、ゾーン状態というオーラを感じてしまいました。
5人が連動して守って、走って、攻めてを繰り返すバスケットという競技で、あの時、全ての流れが比江島選手に集まってきている。そんな不思議な時間に感じました。
守っていても、なぜか比江島選手付近にボールが集まる。
取っては、なぜか比江島選手が空いている、またいい場所に入ってきている
比江島選手がシュートを打つパターンを作ったのかもしれませんが、
なぜかシュートチャンスがやってくる、周りも合わせてくる。
ボールと反対側のやり取りを見てしまいがちなのですが、スクリーンを2枚ひっかけて、突然と現れるシューター、相手も気が付いているんだろうけど、ボールを持っているのが得点力のある河村選手なので、そこもケアしなければいけないと、天手古舞のディフェンスを作らせてしました。
あのシーンを見て、前回も書きましたが、やはり細部に神が宿っているというシーンに沢山出会いました。これは流れでやっているようだけれど、約束事の中で作られた流れなんだろうなと思える場面がいくつもありました。
バスケットはハビットスポーツと言われていて、習慣が力を発揮する競技です。ボールを取ったら、ここを走る。ここで相手のボールが停まったら、誰と誰がトラップをしかけて、発動した時、他の3人はここと、ここをケアして・・・など、繰り返しの中で身に付けていく習慣の競技です。
繰り返すパターンが複雑になり、細かく場面設定が行われていきますが、今はAの場面なんだと、全員が同じ判断ができるようにならなければいけない。そのためには、何度も何度も同じことを繰り返し練習をしていきます。
バスケットIQとも言われていますが、この習慣や場面設定を理解する速度が異常に早い選手たちがいます。自分たちの中でバリエーションを増やしていき、異常な速さで体に沁みつけていける選手たちがいます。
栗山監督が、選抜された選手のことを「彼らもプロなので」と言っていましたが、まさにこの基本となるルールや考え方、ゲームプランはHCが決め、そこにどうやって自分の力を合わせていくか?チームをレベルアップさせていくか?に取組んでこられたんだなと身震いしながら見ていました。
富永選手がいないパターン、富樫選手がいるパターン、渡邊選手がファールアウトした時に馬場選手や吉井選手はどう起用されるのか?など、この考えつくされたシーンの中で勝つための作戦を常に繰り返し発動している。
仕事においても、50代はそのパターンを考え、対策を練り、準備とトレーニングをさせておくのが役割です。ホーバス監督とその周囲にいるおじさん達の姿から学ぶべきことは沢山あります。