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「におわせ」にまつわる男女論の覚書(面白い議論になるほど深くない)

先日嫁はんとスーパー銭湯に行って話し合ったこと。

「女しかにおわせに怒らないよね」

それは、「女しかにおわせに怒らないよね」という嫁はんのふとした感想である。

年早々にWEST.の桐山くんの嫁はんがいわゆる「におわせ」行為をインスタなどで行っていたからだということでXのトレンドになっていたからそんな話題が降って出たのだ。

そんな話題はすでに、広瀬川に浮かぶ枯草のごとく流れ去ってしまったのでいまさら書き残してもしょうがない。

しかし、今年はとにかくいっぱいnoteを書く一年にした。ので、書く。

「におわせは自然だ」──狡い反論

嫁はんの話題に対する俺の回答は「そもそも、おんなじ家に住んでいたら自然と同じ壁だとか生活用品などが移りこむのだからよっぽど気を付けなければ自然と”におわせ”が発生してしまうのではないか」というものだった。

この回答、今振り返ると小ずるい。
なぜなら、嫁はんの疑問に対して自分の意見を述べることなく、そもそもの前提に誤りがあるのではないかという議論の土台を崩す手法を持ち出しているからだ。

男女の違いというソーシャル上で100万遍燃えては鎮火を繰り返す触れるだけそんな話題がふっと湧いて出たことにビビッて日常生活でもぬかるみに足を突っ込まない小市民たれを意識している俺は、臆病なオートバリアをもってしてそれを回避したのである。

におわせるOne、と憤るOthersは交わらない

その後のやり取りについては、あまりちゃんと覚えていない。
やはり、風呂に入って蒸される前に交換した話題について前田裕二ばりにメモしておくべきだったのだ。

とはいえ、旧ジャニーズ(現男前事務所、と呼称する)の特定のグループのファン(WEST.ではない)、かつ昔から普通の人程度には男前たちにパワーをもらってきた嫁はんのタイムラインで見られる現象として、「におわせ」と「それに怒るファン」という構図が存在したのは間違いない。

そして、それを普通に生きてたら自然とやってしまうというのも間違いはないだろう。(とはいえ、人前に立つ職業の人間が普通に生きているのが「普通」かといえば???)

というわけで、考えられる可能性について列挙する。

・女アイドルのファン(ここでは男が大半とする)もその相手のにおわせについて怒っているが、嫁はんの観測範囲にないので、気づかなかった。
・女アイドルのファンの相手もにおわせしているが、女アイドルのファンたちは鈍いのでそれに気づかない。
・女アイドルのファンの相手もにおわせしているが、主に女アイドルのファンたちはそれに寛容なのでスルーしている
・アイドルにはある程度のキャズムがあり、それを超えると一定の割合でガチ恋ファンが生まれる(かつ、それが容認される土台ができる)。その土俵に上がれる立場にあるアイドルは数えるほどなので、におわせに怒るような人間が発生するのもそりゃWEST.くらい。そもそもがレアな事象であり、男女論に還元できるものではない

断言するが、実際のところは上記の理由全てが複合して起こった状況があり、そうではない状況もあるのだと思う。

個人的には「におわせ」しようが、しまいが特定の●●と付き合った時点で(勝ったぜ!!!!!orネットの一般人なんか眼中にねえ!)状態だと思うので、そりゃほかの人にとっては腹立たしい存在だし、でもそれを責める正当な理路もないし、でも、そういう気持ちがないと人気商売って成立しないし、、。

万人が万人による闘争を繰り広げるが、実際の勝者は熾烈なピラミッドとは別の所で生まれ、両者の視点はほとんど交わらない。
残酷な世界では、感情などない方が楽だ。しかし、そんなロボットみたいな人間ばかりでは、人類はつまらなかっただろうなあ。




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