北本のソウルフード
突然ですが、地元の郷土料理ってありますか?と聞かれたら何を思い浮かべるだろうか。・・・私だったら自信を持って「トマトカレー」と答えるだろう。
歴史は浅いが何を隠そう過去の受賞歴は実に輝かしいものだ。
・よこすかカレーフェスティバル 優勝(2014、2019年)
・土浦カレーフェスティバル 優勝(2016年)
・埼玉B級ご当地グルメ王 優勝(2011年)
平成27年に北本トマトカレーがNHKなどメディアでも取り上げられるようになり、今となっては名実ともに北本市のソウルフードだ。
そもそも北本市は古くからトマトの名産地。良質なトマトを育てる条件として3箇条が存在する。
① 砂室で痩せ地
② 降水量が少なく乾燥している
③ 冷涼で1日の気温差が大きい
もともと、トマトの原産地は南米アンデス山脈の高地だと言われており、水を確保するのが難しい環境だったため、こんな環境の中で全身に生えている細かい毛を駆使し根を横に広げ朝露をキャッチして成長する。
トマトといえば上に伸ばして栽培するイメージがありますが、本来は地を這うように横に広がっていく植物なのだ。
現在はビニールハウスでの栽培も主流になり3箇条の最低条件をクリアしやすくなっているが、北本市はそもそも埼玉でも降水量が少ないため自然にトマトが育ちやすい環境にあるのだ。
北本のトマトカレーのテーマは「トマトをふんだんに使うこと」。カレーのルーの色は普通のカレーより赤みがあり程よい酸味がありさっぱりしているのが特徴だ。またルーだけではなく、ご飯にもトマトを混ぜたりトマトの肉巻きカツをトッピングにプラスしたりと、ご家庭でも味だけではなく目でも楽しめるようにアレンジ出来るのが、子供から大人まで愛されている理由の1つなのだろう。
機会があれば是非1度、試してみてはいかがだろうか。
きっとあなたも北本トマトカレーのファンになるかもしれない。