働き方改革をはき違えない
「働き方改革なんだから、こんなことできない」と言って何もしない方がいて、まぁ言うのは構わないけれど、ちょっと違うなぁと思ってしまった話です。
「あなたがやるべきことをやらないことによって生じる大きな損害の事後対応をするのは私ですよ」と伝えたいものです。
若手が育ちやすい環境とは、困ったときに声をかけてもらえること、相談に乗ってもらえること、適切に指導してもらえることだと思います。
働き方改革は、単純に作業を減らしたり、帰宅時間を早くしたりするだけではないです。
やはり、組織なので全体で動いている、みんなでよくなろうということが大切だと思うのです。
でも、そういうことを全く考えず、自分だけの利益のために働き方改革の旗を振りかざされるのです。
若手がうまくいかなくて困っていても、「私の仕事じゃないから助けません」と大声で言ってるようなものです。ましてや、主任手当をもらってるんだからそこまでやらなくてはならないのではないかと思うのです。
若手が力をつけることで、自信をもって子どもに接し、保護者と信頼関係を築き、楽しんで仕事をしてくれたらいいなと思っています。でも、自分がうまくできていれば、関係ないと聞こえてしまいます。
困って、遅くまで働いたばかりに、ミスをして、その事後対応に追われたらそれこそ大変でしょう。
目の前の小さなことを無理と言ってしまったがために大きな損失を生むことに気づいてほしいです。
働き方改革は、使いやすい言葉です。でも、先見の目を持つこと、言葉の意味を深く捉えることを大切にしていきたいです。
働き方改革で本当に必要なのは物が減っていくことよりも、働き手の心を豊かにすることかもしれませんね。