11日目:柵の完成と初の作付け
2021/04/21
4月21日。この日ようやく柵が完成しました!
それでは、この日の作業工程をまとめます。
柵の完成まで
前日、20日の終わりがこの状態でした。これまでの作業についてはこちらのマガジンにまとめていますので、興味ありましたらぜひ最初からお読みください^^
この頃は三陸もようやく春めいた気候になってきていたのではないかと思います。いつもは5月に入ってから桜のピークを迎えるのですが、2021年は一ヶ月近く季節が早かったので、桜も美しい頃です。が、
私の服装からすると、まだまだ厚手の長袖で作業しているので、寒くはないが、動いても汗はかかないという気候。
縦横、両方の竹が組まれているので、この日の作業はひたすらネット張りです。
この辺りの主な獣害というと、鹿とハクビシンだということなので、鹿が飛び越えて入らないように高さが必要な一方で、ハクビシンなどの小動物が潜りこまないように、下からの被害も防ぐ必要があります。
そのため、ネットを地面に数十センチ這わせると、今度は高さが足りず、上下の二重にネットをかけていきます。
こんな感じですね。
ほかの畑の方々は可愛らしい木の扉など付けておられますが、うちはまだそんな余裕もないので、竹で開閉するように考えました。
地面に横たわっている竹が扉部分。そこからネットを張り、ぐるりと一周したところが画像の場所です。
ここで折り返し、反対に回りながら今度は横の竹まで届くように、上のネットを張っていきます。
反対回りにぐるりとネットを張ったら、扉のところで終わり、という予定だったのですが……。
わかりますか?
寸足らずでした……。
ポストみたいになってしまって、これではむしろ入り口を作ったようなもの。急遽、もう一本ネットを購入し、全面張りしました。
ジャガイモの作付け
4月中にはやらねば!と言っていたジャガイモの作付け。
何とか間に合わせることができました!
畝は先に作っていたので、獣害柵さえできてしまえば、作付け自体は一瞬です。
剣先スコップで掘り、
ジャガイモ2個分くらいの深さの穴を開け、
こんな感じで植えていきます。
時期が遅く、もうかなり芽が出てしまっています。
作付け面積がもっと広ければ、大きい種芋は半分に切ってもよかったのですが、限られた面積しかないわりに種芋をたくさん持っていたので、1つの穴に1個、小さいものは2個植えました。
スマホ写真に手書きした覚書の画像ですが、こんな感じで、
・デストロイヤー(グランドペチカ)×6
・紫月×2
・シンシア×3
・タワラムラサキ×3
というラインナップになっています。
一番多いデストロイヤーは身が黄色くねっとりとしていて、煮くずれもしにくく、とても美味しい品種です。
ほかの3品種はどれも初めて作るものなので味も見た目もわからず。うまくできてくれるといいな~と祈りをこめながら、
土を被せていきます。
土を乾かさず、保水力をつけるためにも、辺りの枯れ草を上に被せます。
ネット越しの海も美しいですね。
どうか竹が倒れませんように。
何の被害にも遭わず、ジャガイモが育ちますように。
後ろ髪を引かれながら、この日の作業を終えました。
獣害について
ちなみに、以前、奈良県にある自然農塾で畑をお借りしていたころは、思いっきり獣害に遭っていました。
そこは山際にトタン板などで柵を作っていましたが、一つ一つの畑を守るような柵はなく、トタンが破られたり台風で壊れたりするたび、獣害に遭うというような場所でした。
私が被害に遭ったのは、主にイノシシと猿です。
イノシシの害というのは見た目にとても無残で、踏み散らしたという表現がピッタリなくらいぐちゃぐちゃにされてしまいます。
一方、猿の被害というのは、遠目には「あれ、何かこないだと印象が違う……」と思う程度なのですが、近付くと、まるで人間が土を掘り起こして持っていったのかと思うくらい丁寧な持ち去り方をしていきます。
私は二年続けてジャガイモを猿に掘り起こされたため、自分の畑ではジャガイモを作付けすることが叶いませんでした。
働いていた無農薬農家さんのもとでジャガイモの作付けをしたり、自宅でプランターで作ったりはしてみたものの、やはり畑でジャガイモを取りたい!という気持ちが強く、最初の作付けはジャガイモと決めていたのです。
ようやく獣害柵が完成し、ホンマにこれでいけんのかな、という不安もありますが、とにかくジャガイモの作付けが終わりました。
さすがにこの日は達成感でいっぱいで、これからどんな作物を作っていこうかと、ウキウキして過ごしました。
まだまだ畑としてはスタートラインに立ったばかり。でも、大きな一歩を踏み出した一日になりました。
お読みいただきありがとうございます♪
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