チェーン除草機を作る
2021/05/26
「雑草生えすぎてヤバいんですよ」
というわたしの悩みに、大阪の師匠がチェーン除草機を作ってみては?と答えてくれたので、早速作ることにしました。
そもそも去年は草取りを始めるのが遅かったので、気付いたときにはもうどうにもならん……と愕然としながら石積みの地獄のような、焼け石に水のような草引きしかできませんでした。
大阪では師匠が作ったチェーン除草ロボみたいなものを使っていたのですが、ほんまに草が出ないんですね。
年によってはジャンボタニシに食われて補植(植え直し)することはありましたが、タニシとの共生がうまくいっている年なら、雑草のみをタニシが食べてくれるというありがたい状況になることもありました。
が、東北にはジャンボタニシはいないのか、ピンク色の卵を見たこともありません。
うちの田んぼは川から水を引いているので、それもあってか雑草の種は入りたい放題という有様でした。
用意するもの
さて、チェーン除草機を作ろう!ということで色々とリサーチし、以下のものを用意しました。
・塩ビ管 1.8mを1本(両側のフタも必要)
・チェーン 30センチ×50本くらい
・結束バンド チェーンと同じ数
・虎ロープ 2巻(1巻で良かった)
結束バンドは100均で買えますが、塩ビ管をぐるりと巻けるだけの長さと、ある程度の強度が必要です。
短いと話になりませんが、長い分にはあとで切ることもできるので、迷ったら長い方を買うのがおすすめです。
ロープや塩ビ管は家にあるロープなど、代用できるならそれでもいいと思います。
浮力がけっこう重要なので、鉄パイプとかはやめておいた方がいいです。
運ぶことを考えても、チェーンだけでもかなりの重さになるので、軽さ重視で選びましょう。
塩ビ管はあまり細すぎると浮力もないし、チェーンでたわんでしまうので、それなりの太さのもので作りましょう。
チェーン、高ない!?
ホームセンターに行って驚いたのが、チェーンの高さです。
30センチ×50本というと、1500センチ、つまり15メートルいるわけですが、15メートルものチェーンを買えばそれなりの値段になるのは当たり前です……。
すべて新規購入で揃えるとなれば、8000~10000円は見ておかなければならないでしょう。
我が家はこの1万円すら惜しんだため、チェーン探しの旅に出ました。
どっかにチェーンありませんか
まずは、田んぼでお世話になっている農家さんに余ってるチェーンありませんか?と聞いてみました。
するとすぐに「古いタイヤチェーンならある」とのこと。
タイヤチェーンということは、少なくともタイヤ4本分のチェーンがあるはずなので、そこそこ長さが稼げそうです。
わたしの住む市はリサイクルがとても充実しているため、資源ゴミの回収場に行くと、そこでも鉄くずとして、1mあたりいくら、という売り方をしてくれていました。
こちらとしてはサビサビのチェーンでまったく問題ないので、喜んで買わせていただきました。
あとは、知り合いがチェーンカッターというか、鉄を切る機械を持っていたので、集めたチェーンを持っていき、夫にカットをお願いしました。
こういうのは田舎の良いところやなあとつくづく思います。
それでもチェーンは足りず、不足分はホームセンターで購入しました。
タイヤチェーンは軽すぎるかも
チェーン除草機では、引きずったチェーンで未熟な草を絡め取り、ふわりと水にあげることで枯死させる除草法です。
バス級のタイヤ用なら頑丈でしょうが、軽や乗用車用のタイヤチェーンでは少し軽すぎるのではないかと、チェーンを実際に持ってみて感じました。
そのため、いただいたものの、タイヤチェーンを使うのは諦め、もう少し強度と重さのあるチェーンのみを使って、チェーン除草機を作ることにしました。
チェーン除草機を作る
組み立てはとても簡単で、塩ビ管に結束バンドを使ってチェーンを付けていく。以上です。
細かくチェーンがついているのが良いので、3センチおきくらいにマジックで点打ちするとかなりまんべんなくチェーンを付けることができます。
うちは1.8mの塩ビ管に50本ほどで作りましたが、もっと密にチェーンを付けておられる方もいるようです。
結束バンドをしていても多少は動いてしまうので、そんなに気にしない、という方は感覚でやってもいいと思います。
完成したチェーン除草機がこちら↓
きれいなチェーンと錆びたチェーンを交互にしてみました。
わたしと比べるとこんな感じです。
横に置いてあるのは購入した虎ロープではなく、もともと家にあったロープです。
5月29日に田植えを控え、除草の準備もバッチリ!
田植え後にはできないので、前除草を兼ねて、試験引きを行いましたので(だんじりみたいやな)、そのときのレポートを次にまとめます。
今年はめちゃくちゃ除草に力を入れたので、これから何度か、除草noteがあると思います。田んぼの除草で悩んでいる方が来年の参考にしてくだされば幸いです。
畑に必要な本や種、道具を買うための費用や、民間信仰について調べるための遠征費などに使いたいです!良質なnote記事を生み出すためにもサポートいただけますととても嬉しいです^^