見出し画像

定年後フリーランスになったおじさん 現状と今後について

現在63歳です。新卒で入社し38年間務めた会社を60歳定年を機に卒業、退職後直ちにフリーランス(個人事業主)として活動を始め3年7ヶ月が経ちました。

今回のnoteでは、「定年前の思い」~「現状」~「今後のこと」という流れで綴ってみたいと思います。

定年前に思い描いた60歳以降の「働き方」「仕事」

60歳からの「働き方」「仕事」については、57歳頃から悩み、模索し、考えました。そして当時、次のような思いを描きました。

60歳定年をもって会社を卒業することにした(雇用延長しないことにした)経緯や当時の思いについては、こちらに記してます。

「会社勤め」から、定年後「個人事業主」へのチェンジ
(その1)(その2)(その3)(その4・完結編)

63歳現在の状況

現在の状況ですが、57歳頃から思い描いた、60歳以降の「働き方」「仕事」を叶えることが出来ています。

丸3年掛かりました。

なかなか達成出来なかったのは「収入」でした。

雇われず自ら主体的に取り組める働き方で、会社員時代のスキル・経験を活かし、お客様(中小製造業の経営者)に喜んでいただき、自分としても面白くワクワクしながら打ち込んでいても、「収入」は乏しかったです。

ところが2年半過ぎたぐらいから「収入」が付いてくるようになりました。そしてちょうど3年経った時点で、定年前に思い描いた「働き方」「仕事」の全てを叶えることができました。

詳しくはこちらに記してます。
定年退職して4年目、仕事が楽しくなってきた!!

フリーランスの特権

57歳頃から思い描いたことが今実現出来ていて、”さぞ楽しかろう”と思われるかもしれません。

でもなのです。

働く時間、場所、仕事内容、お相手を、自分が選べるってまさしくフリーランス の特権だと思います。

こんな特権を手に入れたいと、会社員時代に望んでいました。

それは、会社員であるならば、
時間に縛られる、場所が規定される、望まない仕事や不本意な仕事をやらざるを得ないことも多い、上司や同僚の他仕事上付き合わなければならない社内外関係者はなかなか選べない 
などがあるからで、フリーランスの特権を手に入れたいとは、雇われる働き方の裏返しなのだと思います。

そんな特権を手に入れた今、すごく楽しいかと言われると  ん? 
会社員時代あんなに望んでいたことなのに・・・

退職直後のこと

定年退職したのが2020年3月31日、フリーランスとして開業届けを提出したのが翌4月1日でした。1日の空白も開けませんでした。

退職された方のほとんどが貰う失業手当、これも申請しませんでした。「何てもったいないことを」散々言われました。

38年間勤めた自分へのご褒美も兼ね、会社員時代にはなかなか行くことができなかった旅行にでも行くか、これもしませんでした。

折しもコロナ渦で”外出はいけないこと”という風潮の中、室内に閉じこもって(巣ごもり)、フリーランスとして活動する準備を進めました。
最初の緊急事態宣言が発令されたのが2020年4月7日。「不要不急の外出を避ける」「県を跨ぐ外出はダメ」盛んに言われていた時でした。
コロナ渦を表向きの理由として、旅行には行きませんでした。もしコロナでなく、自由に外出できる世の中であったとしても、たぶん行かなかったでしょう。

65歳までは現役世代

現在、年金受給開始は基本65歳からです。(繰り上げ・繰り下げ制度、特別支給の老齢厚生年金ありますが、基本は65歳から)

それから、企業には法令で65歳までの雇用機会の確保が定められています。
私が勤務していた会社では定年が60歳で、その後は最長65歳まで雇用延長が可能でした。

そう、今では65歳までは、普通に仕事をする現役世代なのですよね。
実際、65歳まで働く方は多いでしょう。

そんなことを思いながら、自分自身にプレッシャーを掛けました。

・60歳は稼ぐのが当たり前の現役世代真っ盛りの者
・65歳年金受給開始までは生活費を稼がなければならない立場にある
・給与所得者を辞したのは自分。自分の責任で何とか生活費を確保できるようにする

逆に、
・定年まで頑張って勤め上げたのだから、これからはあくせくせず自分らしく暮らそう
・しばらくは失業手当でしのぎながら充電期間とし、今後のことはボチボチ考えていこう
・会社員時代には忙しくて行けなかった旅行にでも行こうか
という気にはなれませんでした。

フリーランスとして何としても仕事を立ち上げるぞ!という意識の下、失業手当を受給しながらホッとした時期を過ごすことも、旅行に行くこともはばかられ、気合と根性でやってきた3年間でした。
(気合と根性 昭和ですね😁)

そんなことを経て、思い描いた「働き方」「仕事」と「フリーランスの特権」をようやく手に入れたのですが・・・・・

仕事/趣味/プライベート

現在 仕事/趣味/プライベートのバランスが悪くなっていると思ってます。
フリーランスとして自分の時間は自分で決められますが、仕事中心に時間配分する状況を、自分で作ってしまっているようです。

お客様は中小製造業の経営者で、やればやっただけ結果がダイレクトに返ってきます。お客様に喜んで頂くというのが面白くなってきたこともあり、日々の生活の中で仕事に重点が置かれています。

その結果、趣味/プライベートの比重が低くなってしまっているのかもしれません。

定年前に思い描いた「働き方」「仕事」を達成出来ていても、”楽しいか”に対し???の状態なのは、そこなんだと思ってます。

今後のこと

自分自身で考え、志を持って始めた大切な自分のビジネスです。
今後もしっかりやっていきます。
65歳までは現役世代、仕事に精を出します。そして稼ぎます。

ただし、これからは趣味/プライベートも充実させるようにします。

そのためには、仕事を楽に回わせるようにしていきます。

”楽に”とは手を抜くとかでなく、仕事の質は上げていきながら、より効率的に、そして生産性を向上させていくということです。

フリーランスとしてやらなければならないバックオフィス系業務はいろいろあります。経理、確定申告、顧客管理、広報、庶務、情報セキュリティ・・・・
フリーランスになってから身に付けたITスキルは今メチャメチャ役に立ってます。
様々なITツールを使ってますが(クラウド会計ソフト、e-Tax、名刺管理アプリ、ホームページ制作ツール等)、だいぶ慣れてきました。フリーランスになったばかりの頃より、サクサクと出来るようになっています。業務の生産性は確実に上がってます。

セミナーや講演登壇の機会をいただくと、以前はシナリオを一から練りパワポ資料を根性で作成していました。最近はこのコンテンツがだいぶ貯まり、使い回しができるようなりました。しかも質を上げながら。アイデア出しに生成AIなんてのを使う時もあります。(時代ですね)

企業さんへの提案資料もストックされてくると、類似案件で活用出来ます。
中小製造業の経営者の悩みには共通することが多いということもだんだん判ってきて、それに対するノウハウも蓄積されてきています。

お客様へのサービスは向上していますが、業務効率・生産性も確実に上がっています。

そしてなりよりは、案件獲得に掛かっていた莫大な時間と労力がグッと減りました。お声掛けいただくことが多くなったのです。

仕事の質を担保しつつ、負担は減ってきています。
そうすると趣味/プライベートへ向けることが出来ます。

もっと自分を可愛がろう

60歳で会社員を辞めフリーランスになった私に、自分自身で掛けてきたプレッシャーは今後徐々に緩めていきます。

65歳までは現役世代ですが、65歳からはステージが明らかに変わると思ってます。

65歳からはあくせくせず自分らしく、仕事/趣味/プライベートをやる姿にもっていきます。

長年仕事をしてきた自分へのご褒美も兼ね、旅行にもたくさん行きます。
ワーケーションも今のうちから試行し、旅をしながら仕事をするというスタイルを身に付けたいと思ってます。

そう、もっと自分を可愛がろうです。

この際、趣味/プライベートに掛かるお金は、65歳からも当面は年金に頼らず自分の稼ぎで賄うことを目指します。

65歳まであと1年5ヶ月。
65歳以降の有りたい姿の実現に向けます。

(追記1)
失業手当を受給しなかったことについて、短期的な収支面からすると全くダメで大馬鹿者でした。
でももし受給して一時的にホッとしてしまったら、フリーランスとして新たにやっていこうという気力というか馬力が削がれてしまったのではと思ってます。長期的に見ると受給しなかったことは良かったのかなと思うようにしてます。(結果論です。よその方にはお勧めしません)

(追記2)
57歳~60際
会社員としてのモヤモヤを抱えながら悩み、模索し、考え、そして60歳からの「働き方」「仕事」についての方向性を定めるに至った3年間でした。

60歳~63歳
思い描いた60歳からの「働き方」「仕事」を実現するために動いた3年間でした。

63歳~65歳
仕事/趣味/プライベートのバランスを確保するための2年間に当てます。
(今ここの段階にいます)

65歳~
仕事/趣味/プライベートのバランスが取れた充実した期間にしたいな~


以上、最後までお読みいただきありがとうございましたー😚

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?