#126無意識のざわつき。
先週からお休みしていたnoteを再開しました。わたしが交通事故にあったことで#122と#123の記事の間に体験していたしていたことが書ききれていませんでした。今回はそこのお話を語ってみようと思います。
7月に入ってから実家の両親の体調が芳しくありませんでした。まず認知症の母が、右膝が突然痛くなり足が腫れて動けなくなりました。病院で変形性膝関節症と言われ、痛み止めの内服で徐々に症状はおさまっていきました。
次に父から電話があり「不吉な夢を見たから、お前に手紙を書く」といわれました。父から手紙をもらうなんて15年以上なかったことで「マジかよ」と半信半疑でしたが、数日後ほんとうに直筆の手紙が届きました。父は自分が家族とお別れする夢を見たらしく、家のことや母のこと、収集した骨董品の整理についてまとまりのない内容が記されていました。父は不安が高まっているにちがいないと、わたしはその時感じました。
その翌週、デイケアの方から連絡が入り「お父様が体調が優れず、救急車で病院に運ばれました」と聞きしました。母がデイケアにいって一人で留守番している時に頭がぼうっとしてきて、自分で119番したようです。熱中症のなりかけだったらしく、点滴をしてもらい、その日のうちに帰宅しました。近くに住む親戚のおばさんのフォローのおかげで父も安心したようでした。
(8月後半にわたしが帰省するまで、両親が元気でいてくれるだろうか。)そんな心配をしながらも、わたしは7月中、家族行事を次々とこなしていきました。東京観光に出かけ、フェスに初参加し、ミドリーと三泊四日の北海道旅行にまで行ったのです。こんなに活動的に動いたことは今までありませんでした。ミドリーとの同居が今年いっぱいになるかもしれない、その前に楽しい思い出を増やしたいという気持ちもありました。
テル坊が帰省する8月4日の前日「なんとなく洗濯機の調子がおかしいぞ」と感じました。洗濯の途中で急に止まってしまったからです。でもその時は直ぐに動き始めました。洗濯機の寿命は7年ほどで、ミドリーからも「そろそろ買い替えたほうがいいんじゃない?」ともいわれていました(実家の洗濯機は10年以上使っているので、この夏はそっちの買い替えだと個人的には思っていました)。
しかし8月5日。予感が的中し、我が家の洗濯機は壊れてしまいました。あちゃー。わたしはうろたえました。暫くコインランドリーに通う生活が始まるのか。電気屋さんは繁忙期だろうし、買ってもすぐには届けて貰えないだろう。黒い雨雲がわたしの心にひろがり、どんよりとした気持ちを立て直すのに暫しの時間が必要でした。
同じ頃、実家に戻っていたテル坊は、お母さんがエアコンの効いた部屋で布団も敷かずに寝ていることに仰天して、新しい布団を買いに連れ出すと話していました。(テル坊もあっちで頑張ってるんだから、わたしも頑張るしかない。ええい、これも全て宮本松の記事にして笑い飛ばそう!)わたしは自分に喝を入れました。
ところが、洗濯機の話を聞いたテル坊はすぐに実家近くのケーズ電気に足を運び、今使っているものと同じ型の洗濯機を早々に注文してくれたのです。「8月8日には届くよ」大型量販店の場合、遠隔地で購入しても家の近くのお店から運んでもらえるのですね。(助かったー。これでお盆休みにドラちゃんが泊まりに来ても、洗濯に悩むことはないわ。)わたしがどれほど安堵したのかは、わたしの他には誰も知らないでしょう(笑)。
こうして難を逃れたつもりだったわたしは8月7日、残念なことに交通事故に遭ってしまったのでした。留守番4日目のことでした。後になって振り返ると、いつもと違う不安というか、心のざわめきみたいなものが、一ヶ月ほど前から自分の周囲を取り囲んでいたのではないかと思います(父のみた不吉な夢というのも実はわたしのことだったのではないかと)。
不思議なことに、わたしが書いている『薔薇の王子』というお話の中でも乃咲さんというおじいさんが救急車で運ばれます。それは実家の父のことがあったので、お話の展開に盛り込んでいたのです。ところが実際、わたし自身も救急車で運ばれることになりました。実はその横断歩道、『薔薇の王子』のモデルになった色鮮やかなバラを育てているおうちの目の前だったのです(なんだかゾッとします)。
結局、何が書きたかったかというと、自分の心がざわつく時には何かの合図かもしれないので、充分に気をつけましょうねということです。(8月8日はミドリーの立会いのもと我が家に新しい洗濯機が設置され、実家の洗濯機も妹の采配で8月14日に搬入してもらいました。チャンチャン。)
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