牧くんのコンビニ生活#7。(おにぎりの裏事情①)
ぼくは一年の中で、梅雨の時期がいちばん苦手だ。雨にぬれるのが嫌なのだ。雨なんて、痛くもないし痒くもない。ぬれたら服を着替えればいいだけじゃないか。普通はそう思うだろう。確かに、それはそうなんだけど、すぐに着替えられない状況で、服がベトベトと身体にまとわりつく不快感が耐えられないのだ。何が苦手で何が苦痛なのかは、人によってさまざまだ。それくらいは自分勝手でいさせてくれ、それこそが個人の自由であるべきだ、と主張したいくらいだ。
というわけで、雨が降っている日はレインコートを着て