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#150自分を一番に大切にしよう。

新しい年の初めての記事(エッセイ)を何にしようかな。いつも通りに自分の身の回りの出来事の中から、ふと思いついたことを書いてもよかったのですが、せっかくだから。今年の抱負をここに記しておきたいと考えました。

ずばり、自分を一番に大切にしよう。

どんな習慣も、それが肌身に沁みてくるまでには時間が必要です。何度も何度も繰り返し自分に声かけしてやらないと、そんな風に思うことがわたしの当たり前にはなりません。なので、ここでハッキリと宣言することで、迷った時に思い出せるようにしたいのです。

最近、いくつかの本を手に取り、自分が自分を愛することや大切にすることがどれほど大切であるかを、強く感じています。多くの人が当たり前のようにないがしろにしていること、それが自分を慈しむことなのだそうです。

心にゆとりがある時は、比較的自分と対話できているような気もします。ところが、忙しくなるとたちまちその意識・心のゆとりが抜け落ちてしまう。その理由がずっと分からなかったのですが、ようやく一つ、気づけたことがありました。

それは、善悪の判断。

人が生きて活動していると、一つ一つの行動について「これで良かったのか」「ああするべきだったのでは?」と、行為の是非について自分でジャッジしてしまうことが多々あります。また自分以外の人の行動についても、「あんなことして!」「そんなことしなくてもいいじゃない」と心の中でつい批判してしまうこともあります。

その原因が、すぐに善悪の判断をしようとする、自分の心の傾向にあることを自覚できたのです。神さまでもないのに(まあ悪魔でもないのですが)、どうしてそんなにジャッジしようとしてしまうんだろう。

きっと理由はいろいろあるのでしょう。自分の考えが間違っていないのだと思いたくて、或いは何らかの失敗することを未然に防ぎたくて、もしくは周りの誰かをむやみに傷つけたりしないように。頭の天辺についた目に見えないアンテナを四方八方に動かしつつ、他者の思いを想像しながら、自分の行動を決めていこうとする、この長年染み付いた行動スタイルときっぱりと手を切らなければ、わたしはいつまで経っても無駄に苦しみながら、生きていくことになるなあと思います。

服部みれいさんの本の中に、たしかこんなフレーズがありました。「善悪の判断なんて、宇宙にはあるはずないんだけどね」って。そうか、善悪って人間が決めているだけのことでもあるんだな。ある出来事が100%善であり、別の出来事が100%悪だということは、わたしたちには言い切ることはできないのだなあと。

自分を大切にしようと思ったら、まず始めにすべきことは、自分の気持ちをじっくりと確かめることです。周りに人がいて意識が集中できない時は、ひとりの時間を作って、メモ書きでもいいから考えていることを書き出してみます。すると途中から「あらあら、こんなことも感じていたのか」と思うような言葉たちが溢れてくることもあります。

どんな気持ちが湧いていても、それはそれで悪いことではない。そう思えたら、それ以上自分を責め続けることもしなくて済むような気がしますし、他人の言動を気にし過ぎることからも解放されます。

なるほどなあ。わたし「善悪」という概念に取り憑かれていたのかもしれないなあ(苦笑)。

そんな気持ちになりながら年末、実家へ向かう飛行機のフライトを空港で待っていた時「ここにいる人たちは、今は飛行機を待っているんだけど、同じように、いつか遠い世界に旅立つことを待っている人たちでもあるんだ」と感じました。生まれて間もない赤ちゃんも、若いお父さん・お母さんも、中年の女性二人組も、それから高齢者の方々も。

みんな同じだな。そう考えた途端、急に周りの人たちが「お互い知らない者同士だけれど仲間だな」と感じられるような気がしました。不思議なことです。でもそれはある意味で事実なのです。

あなたはどんな人生を送ってきたのですか?
きみはこれから、どんな人生を生きようとしているの?

一人ひとりが与えられた時間を、今、この地球上で過ごしている最中なのですね。だからこそ、わたしが何よりやるべきことは「自分と仲良くする」ことです。両親のことも子どもたちのことも、友だちや知り合いの人たちのことも、その人自身がその人なりの責任を負って、今という時間を過ごしているのだと思ったら、「わたしが何かしてやらなくちゃ」とアタフタするよりも「がんばって。応援してるからね」と小さく手を振って見守る感じがいいな。そう思えました。

わたしを一番に大切にしてあげられるのは、わたし。今年はそのことをしっかりと自分の身体に染み込ませる年にしていこうと思います。




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宮本松
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