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タンポポサラダと50度洗い
春になるとタンポポのサラダがおいしい。
冬の間に食べまくった、牛肉の赤ワイン煮込みやら、ポレンタのゴルゴンゾーラがけやら、卵たっぷりの手打ちパスタうまうま肉ソースあえ、パネットーネにティラミスにワインにワインにワイン! そんなのをギュウギュウ詰め込まれて疲れ切った肝臓、春の苦味のある野草は浄化してくれるんだそうだ。いろんな、おいしい野草があるけれど、無知な私は、一番わかりやすくて間違えないのがタンポポだって教えられたので、安心して食べている。間違えて毒草を食べちゃったら困るから。
トリノには、普通の野菜に混ざって春の野草なんかも売る市場が市内に50ケ所ぐらいあって、そういうのを見て、買ってみるのも楽しいけど、私はだいたい家のまわりのそのへんで摘んできて食べています。ワンコがおしっこかけそうもない、傾斜のきつい土手などで。笑
↑猫のジージョ散歩中。こんな傾斜に生えてるタンポポなら犬は歩けないから大丈夫そう。笑
ワンコのおしっこはかかっていなくても、きれいに洗いたいので50度洗いをする。初めて聞いたときは、50度洗いってなに? 新鮮な葉っぱを50度のお湯につけるなんて大丈夫なの?と驚いたけど、調べてみると日本ではブームだったんですね。イタリア暮らしが長く浦島太郎な私は、そうとは知らず恐る恐るやってみた。すると、あら不思議。葉っぱがシャキーンとして、盛り盛りっと力あふれてくるような感じになるじゃない。ストローの紙袋をくしゃくしゃっとして、水を一滴たらすと急に生きているみたいに動き出す、あんな躍動感。
↑タンポポとミントも一緒に50度洗い。
私と同じく、知らなかった! という方のために貼っておきますね。50度洗いとその効能。
そうしてタンポポの葉っぱと、半熟卵をサラダにしていただくのです。半熟卵はサラダの中でグチャグチュとこわす。タンポポの苦味に卵の甘みがよくからんで、とてもおいしいのだ。味付けは塩、胡椒、オリーブオイル、そしてお酢。普段、サラダは酸っぱいのが好きでバルサミコ酢反対派の私だけど、このサラダには甘いバルサミコ酢がよく合うと思う。トマトがあればトマトを一緒に入れたり、今日はその辺にあったヘーゼルナッツをちょっと入れてみた。
そろそろ暖かくなって、タンポポの花が咲いてきた。花が咲いたら、葉っぱは硬くなってしまって、もうおいしくない。また来年ね。
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