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#トリノよいとこ一度はおいで〜めちゃうまジャンドゥイオット、ちょっと付け足し
先日、ZOOMで訪問した、トリノのチョコレート屋さん「CROCI」(クローチ)のグイドさん。素晴らしいことを語ってくれたので、忘れないようにここにも書いておくことにした。
日本に輸出もしていないし、メディアに出たことなんて当然ないし、コマーシャルなんかも全くしてない。チョコレート一筋の素朴な人だけど、心に響くセリフ続出だった。心の奥から出てきた本当の気持ちだからこそ、あれだけの言葉になったんだろうなと思う。
20年近く前に初めて彼のお店のチョコレートを食べた時はまだお父さんの代で、彼は「素朴な青年」としてお父さんを手伝っていた。今は彼の代になり、「素朴なおじさん」になって、おじいさんとお父さんから受け継いだチョコレートの製法を守り、コツコツと作り続けている。
自分でもびっくりする、と言っていた言葉にびっくりさせられたのは「20年以上チョコレートを作り続けていて、機械で作ってみたり、色々試しているけど、手で作ったものが一番おいしいことに驚きます」というセリフ。ちなみに彼は大学で機械工学を専攻していたというから、昔ながらの手作り至上主義ではないのに、だ。 だからできたての味を提供するために、大量に作ることはしない、少しづつ手作りをして、新鮮なうちに売り、食べてもらうことを目指しているんだそうだ。
彼のジャンドゥイオットは、口に入れるとびっくりする滑らかさで舌の上を溶けていく。ジャンドゥイオットにありがちな、もそもそ感はゼロ。そして口の中いっぱいにヘーゼルナッツの香ばしい香りが充満する。
彼はZOOMで、ジャンドゥイオットを半分に割って見せてくれた。小さな包みから出し、両手で持って力を入れると、ポキン、じゃなくてポロン。上質なヘーゼルナッツが30%も入っていて、その脂肪分がジャンドゥイオットを柔らかく、なめらかに仕上げている証拠だそうだ。
グイドさんは、おじいさんとお父さんが使っていた昔ながらの道具を、修理しながらずっと使っているとも言っていた。手の仕事に近いスピードと作業性がある道具類を使い続けることで、昔ながらのていねいな味が再現できるし、なにより、おじいさんとお父さんと一緒に作業をしているような優しい気持ちになれる、と言って。
↓工房にあるこんな機械で
↓こんなチョコボール(本当の名前はドラジェ)ができる。中身は砂糖コーティングしたヘーゼルナッツ、オレンジピール、ドライレーズン、コーヒー豆。
こんな泣ける話をしてくれたグイドさん、見逃した人はyoutubeで見られます。
https://www.youtube.com/watch?v=MZwu5dZ-1Wk&t=5361s
そして「クローチ」のチョコレート、購入はこちら。
https://forms.gle/D54zCChBogrkZ8Ab7
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