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映画『ボルテスV レガシー』感想

見てから2週間開いちゃった……

公開日に見ました。フィリピンで放映していたものを日本上映用に再編集して上陸。
スーパーロボットファンのなかでは噂になっていた、「フィリピンでやってるボルテス実写版がすごいらしい」をついにこの目で見れることに。

感想

めっっっっっっちゃくちゃ愛が凄かった。

本気のCGに本気のキャスティング。
しょっぱなから超豪華演出でボアザン星人軍を見せつけ、ボルテスVを知っている人に「これはすごいぞ」という予感を確信させるかまし。

名前は違うものの、岡長官と浜口博士はテレビアニメに限りなく近づけたビジュアルで登場。
そこからスーパー戦隊をほうふつとさせるボルテスチームの登場シーン。

なんと敵メカとしてドクガガ、バイザンガも登場。これもアニメに登場した獣士だ。
これも原作、スパロボファンにはとても嬉しい。

そして待望のボルテス出撃。
ボルトマシン状態での活躍もしっかり描きつつ、ついにレッツ!ボルト・イン!
フィリピン歌手が日本語で歌う(すごい)のボルテスVのうたをバックに最新技術でスクリーンに姿を現す!
ここでアツくならないスーパーロボットファンはいなかっただろう。

おなじみの超電磁バズーカー、超電磁ストリング、超電磁ゴマ、そしてお待ちかねの天空剣!ドクガガをVの字に斬り割いて決めポーズ!男の心をガッチリ掴むヒーローが蘇った!

…というフィリピンの人たちのボルテスV愛をMAXに投影したようなボルテスVレガシー。
映画としてはイマイチな部分もなくはなかった。
なんとこの映画、アニメでは1話と2話分しかやってないのだ。上映時間はしっかり1時間37分。
そのためドラマパートで間延びする印象があり、感動的ではある母の死を描くシーンはキャラのドアップが続き少し退屈になる。

フィリピンで放映したTVドラマ版はオリジナルの恋愛ドラマ要素、原作でもあった剛兄弟とプリンス・ハイネルに隠された驚きの秘密など見どころもたくさんあったのだが、
『レガシー』では残念ながらカットされてしまった。

ただ昭和のヒーローが海を越えて愛され、令和に凱旋しスクリーンに復活したに至る背景を踏まえて感涙したのは事実。
長浜ロマンロボシリーズを生み出した東映、そして今日に至るまで愛してくれたフィリピンの人たちには感謝しかない。

とにかくファン向けで、少しでもボルテスVになにか思い出があるならぜひ劇場の大画面と豪華音響で堪能してほしい、そんな映画でした。

ドラマパートを踏まえて評価的には★4ぐらいかな。

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