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【エッセイ】優生思想に似たもの
ホームレスの方達や、生活保護受給者の方達の命を軽んじる、ある方の差別的発言が大炎上しております。過去に、色々な有名人が炎上した例を振り返っても、今回の炎上は相当批判の声が上がり、フルボッコに叩かれているのではないでしょうか。
その批判の中には「優生思想に直結する」という声があります。「優生」とは「良質の遺伝形質を保つようにすること」を意味するそうなのですが、必要ではない人間を殺す事はないにしろ、日常生活の中や、多くの人の心の中に「優生思想に似たもの」があるように思います。
例えば会社。この社員は優秀で会社に必要だから長く勤めて欲しい。だから高く評価する。一方、別の社員は期待して採用したのだが、優秀ではなかった。頑張りは評価する。でも、ここ数年会社の業績も良くないので、リストラの対象にする。もしくは、自己都合退職に追い込む。
とか、
とある学校の仲良しグループ。皆ルックスも良く、カッコ良かったり、可愛かったりするのだが、一人それほどさえないルックスの子がいる。その子は徐々に仲間外れになる。
とか、
学校の入学試験。努力して勉強する事の出来た成績上位の優秀な人のみ偏差値の高い学校に入学でき、それ以外の人は別の学校に入学する。もしくは進学自体諦める。
など。
なぜ、今回ここまで大炎上になったのだろうか。
日常生活や多くの人の心の中には、この「優生思想に似たもの」があり、その方向に傾きやすいのではないだろうか。だからこそ、必要の無い人の命を軽く扱う「優生思想」に直結しそうな発言に、強く反発の声が上がったのかもしれません。