戸川純 / 玉姫様 (1984)

今も絶賛活躍中で、いつのまにかいなくなってはおらず、なのでちょっと番外編。戸川純のソロデビューアルバム玉姫様。

最初の発売時は、まだ小学生のはずだから、このアルバム自体をちゃんと聴いたのはもう少し後になってからだ。ただ、戸川純は既にドラマやバラエティ「おしりだって洗ってほしい」という衝撃コピーで一世風靡したTOTO ウォシュレットのCMなどでだいぶ有名になってたと思う。TVで「レーダーマン」の歌唱をたまたま観てしまった時は、脳みそひっくり返るかと思った。

花柄ワンピースの美少女が、右腕メカにしておずおず話しているのに、歌いだしたら「ルレレレレーーダァアアアマァァァァン！！」の巻き舌絶叫…。

好きとか嫌いとか抜きにして、心臓バクバクしたし、脳裏に焼き付いてた。私が観たのはこの夜のヒットスタジオだったのかな。まったく覚えていないが、衣装やメカ腕と歌は記憶に合致する。しかし、よくこの映像残ってたな…。

その後、高校に入学。クラスメイトとあれこれおすすめCDの話題になった時、私がFAIRCHILD（こちらについてもまた別で書くつもり）を貸した友人が、それならこれもおすすめといって貸してくれたのが玉姫様のアルバムだった。あともう一つカセットテープに入れたのもあったけど、何だったかちょっと忘れた。

FAIRCHILDと全然ちが〜〜う！と思いつつ、ぶっとんだへんてこな世界観が癖になる。玉姫様乱心。ですわまったく。

なぜこのCDを思い出したかと言うと、昨日、noteで出会えた心の友、なかくきゆかさんが「今日も誰かが生理中。」って記事に上げてらしたから。

コントロールできないところで、自分の所有物である子宮の言いなりになるしかない。意志とは関係なく、勝手に血が排出される。

玉姫様は、がっつり女性の生理のことを歌っている。月に一度、玉姫様の発作が起きる、中枢神経も脳下垂体も子宮に支配されてしまう、（医学的に正しいのかはわからんけど）そう歌ってる。

40年近く前に、この歌詞を書いて歌ったって驚異だと思う。当時は、ユニークだと思っただけで少しもその凄みがわかってなかったけど。

世間に誤解されてきた戸川純、貪欲に生き抜いてきた35年を語る

玉姫様

個人的に結構好きだったのに気づいたらなんかいなくなってた系（たまにいなくなってない系も）ミュージシャンのアルバムや楽曲を掘り起こすシリーズ。ちょっと続けてます。よかったらお付き合いください。