ポップでユーモアあふれる 『つくる・つながる・ポール・コックス展』
板橋区立美術館で開催中(〜2022年1月10日)の『つくる・つながる・ポール・コックス展』
フランス人アーティスト、ポール・コックスさんといえば、私が思い出すのは北陸新幹線の開業キャンペーンイラスト。
JR東日本 北陸新幹線 CM 「ウフフ!1」30秒
JR東日本 北陸新幹線 CM 「ウフフ!2」30秒
さらに、キリン 淡麗グリーンラベルのキャンペーン「365FLOWERS」のイラスト。
(https://365flowers.kirin.co.jp/ のキャンペーンサイトがすでに終了しているので、制作を手掛けたmount inc.のサイトへリンク)
どちらも、ポップでおしゃれなイラストレーションですが、今回の展示は、広告イラストレーションだけでなく、舞台美術、絵本、オブジェなどもあって小規模だが、板橋区立美術館の雰囲気にとても良くあっていたと思う。
板橋区立美術館は、赤塚公園の城址地区に隣接していて、周囲には緑あふれる公園がたくさんある場所なので、美術館の来館者には親子連れも多くいた。
「えひらがな」という参加型インスタレーションのスペースには、たくさんのイラストがポップ状になって壁に五十音順に並べられていた。それを自由に台の上に並べて遊べるようになっているのだけれど、あるき始めたばかりと思しき赤ちゃんが「んあんあ」言いながら夢中になってひとつひとつ指をさし、つかもうとするので、ママが「あひるだね〜、めがねだね〜」とずっと追いかけて大汗かいてた。
鮮やかな色使いと明るい優しいイラストは赤ちゃんを夢中にさせてしまうんだ。
ちなみに、写真の「れ」のとこには「れっかー」、「を」のところの十二単の姫は「をののこまち」、「ん」のとこのかたつむりとかは何だったっけな……ただの知育玩具じゃない。「えー、なにそれー」なんてつい笑ってしまう、そんな、ユーモアが溢れてる。
この作品集も、ページをめくるのが楽しい。
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