ツライときはツライって言っていいんだよ ~カタルシス効果~
ほんとうは泣きたいのに
泣けなくなってしまったのはいつからだろう。
いつのまにか、ツライときにも人前では
ツライと弱音を吐けなくなっていた。
「大丈夫?」ときかれたら
反射的に「大丈夫です」と答えてしまう。
大人なんだから、お姉さんなんだから、
先輩なんだから…
いつでも大丈夫な自分でいなければいけない
と無意識に感じている。
弱みを見せるのは、恥ずかしいことのような気がしている。
だって周りの人たちをみると、弱音を吐いてる人がいないし。
ネガティブな話しは、聞くひとの気分を悪くしてしまうかなと思うと話すことをためらってしまう。
大人になるという事は、平気なフリができるようになることでもある。
いろいろなことを経験して、たいていのことには対応できるようになってきた。
イヤなことにイヤといったところで現実は変わらないし。
それなら嫌だと感じないように心を鈍化させればいい。
そんなふうに心にフタをして毎日をすごしている。
それはそれで、生きていくためには必要なスキルなんだけど …
心がおいてけぼりになっていませんか?
ガマンがあたりまえになっていませんか?
イヤなことをかわして身を守るワザも必要だけど、
時には自分の感情を素直にみつめてケアしてあげることも大切だと思うのです。
ほんとうはイヤだと感じているのに、
「このくらい大丈夫。気のせいだ。イヤじゃない。」
なんて毎日自分にいいきかせていても、それはただのムリですよね。
たとえ現状がすぐに変えられないとしても
自分の感情を否定しないでほしいのです。
ムリしてポジティブでいなくてOK。
平気でいられなくたって全然OK。
だって人間だもの。いろんなことがあるよね。
さらに、家族や親しい友だちに弱音やグチをきいてもらうのは
とっても心に良いんです。
心のなかに閉じこめた感情を声にして外にだしてあげましょう。
これは〝カタルシス効果″ といって
抑圧していた感情を開放することで
心が浄化されて軽くなるのです。
話しをきいてもらう以外にも
・ノートに自分の悩みや気持ちを書きだす
・感情移入できる映画やドラマをみて涙を流す
・自分の気もちとリンクする歌詞の曲をカラオケで歌う
という方法でも感情を開放することができます。
失恋したときも、「辛くなんかない。わたしは大丈夫。」
と耐えるよりも思いっきり泣いてしまった方が
案外立ち直りが早いのかもしれませんね。
心の重荷をおろすことで、マイナスのエネルギー出てゆき
新しいエネルギーが入るスペースがうまれます。
自分の弱さを受けいれると他人にも優しくなれる。
すこし勇気を出して、信頼できる家族やお友達に甘えてみませんか。