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迷惑動画問題に思うこと
SNSで若者が飲食店で撮影した迷惑動画をあげて炎上したり、不適切発言の動画が問題になったりしているので、今日は迷惑動画問題について。
なぜ誰もが嫌がることをどうしてしてしまうのか、どうして『わざわざ』しなくてもいいことをするのか…心理状態を考えていきます。
おそらく一人で店に入って迷惑なことをする人はいないと思うのですが…言い切れないですが、その場合はこの店に迷惑をかけたい、とか、不満のはけ口などのその人の心の中の問題がある場合だと思います。
迷惑行動をして『笑わせたい』と思うのは、同席している目の前の相手(仲間)と楽しみたい、という気持ちで、いわゆるその場のノリの範疇を超えないものだと考えます。
迷惑になることだ、とか、してはいけないことである、とかは頭の中にあるかもしれませんが、それよりノリが大事、相手との関係が大事。ノリ>常識。その瞬間の判断力の欠如。
そして単純につまらないこと(一般的からはずれていること、汚いこと)をおもしろいと感じる幼児性の強さ。
行動だけでは「おもしろくない」し、今の時代は動画や写真になんでも残す習性がついているので『撮影』して後で仲間に見せる、そしてSNSにあげて身近な仲間に笑われたい=本人達にとっては充分に承認欲求が満たされる(個人的に動画を送った『仲間』がSNSにあげるということもあるかもしれませんが)。
笑いじゃなくても、引かれたり呆れられたりという無反応ではないリアクションを取られるのも、本人にとってはうれしいのではないでしょうか。
それはストーカーが相手に嫌がられることもうれしいという心理=マイナスのストロークと通じるものかあるのかもしれません。
ストローク
自分がとったコミュニケーションに対する相手からの刺激
そしてインスタのストーリーなら時間が経つと消えるし、身近な人間しか見ないだろうという楽観的思考。
問題動画が拡散されて社会問題になったり、すぐに名前も身元も家族の情報までも拡散されて将来が不安定になっている今までの例がたくさんあるのにそういう行動を起こすというのは、「こんなことをしても自分はそんな目に遭うわけない、今までの日常が変わる訳がない」という確証バイアス。
自分の感覚では"ほんのいたずら"であっても、ひとつの行動を起こしたらこうなる、こうなるかもしれない、確率は低いけどもしかしたらこんなことになるかも、された側言われた側はどうなるか、どんな感情を持つか、などと考える力がなくなっている、想像力が欠如している状態。
そういう行動をけしかける仲間がいたかもしれませんし、同じ思考の仲間がいたことでそういう行動を取ったのかもしれません。
もし、良くない行動だと理解できていれば、「それは良くない」と言える強さと、問題行動を起こしてしまう人から離れる強さは必要だと思います。一緒にいて笑うだけが仲間ではないし、自分に行動に責任を持てるように
…
と、ここまで書いて、そういうことを理解している人や思考が成熟してる人、強い人はそんなことはしないだろうな、と気付きました。
問題のあることをすれば法的に、社会的に責任を取らなければいけないということになります。
自分を守るためにも行動に責任を持って、流されることなく強くならなければいけないよ、と子供達に伝え続けていくのが大人の役目なのかな、と思います。
こういうことをしたらダメだ、とチラッとでも思ったら時間を置いて考える、すぐに行動にうつさない、という習慣をつけることも大切なのかもしれません。