9.ピッチ用資料(専用用紙1)を数枚プリントして常備しておく
1日1つ。社会起業家、政策起業家になるためにやることリスト100選を書き続きます。月曜~金曜に配信します。※土日はお休みします。
100リストあるので約3カ月~4ケ月で説明が終わるかと思います。待ちきれない場合はダイジェスト版をUPしているのでそちらをご覧くださいね。
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9.ピッチ用資料(専用用紙1)を数枚プリントして常備しておく
ピッチ用資料(「8.箇条書きにしたものを、ピッチ用資料に書き込む」を参照ください)の作成ができたらとにかく配って説明してください。そして、助言を受ける。この繰り返しです。
ここで配る相手について、アドバイスをしておきます。
まず、友人等で話を聞いてくれる方を中心にこのピッチ用資料を配って欲しいのです。
今回のピッチ用資料は、本当の事業計画を作る前の事前資料というイメージで捉えてもらえるといいかと思います。
少し私の話を書いてみます。
私自身の相談が多い理由の一つに「補助金や委託事業を確実に取れる」「行政にしてもらいたい事を実現してもらう方法を教えてもらえる」というのがあります。
しかし、私はいちげんさん(知らない人)の相談は基本的には受け付けていません。
あと、知らない方から相談のメールが来ても余程の理由がない限りは、お返事はしません。
大切な友人から「〇〇さんの相談に乗ってもらえませんか?」と依頼される場合や、私が年に数回時間が空く期間があるのですが、たまたまそのタイミングで連絡を頂いた場合だけは、話を聞くようにしていますが、それも凄く稀な事です。
ただ、残念ながら、相談の方の多くが次のチャンスを掴めません。その後、私が会うことはないからです。
凄くシビアで厳しい事を書きましたが、なぜ私の話をしたのかというと、今メディア等を通して知っている起業家さんや、地元で有名な社会起業家というのは、大概がそうなんですよ。
さて、本題に戻ります。
一方で「お、この方は光るものをもっているな」と思う事があるのですが、そういう場合は、その方がある程度ひとりでやれるまで伴走します。
代わりに私が事業計画を作ることもありますし、一緒に関係者についていくこともあります。その時に提案する事業計画はこのピッチ用資料ではありません。
初めて会う方に対して協力を得る為の資料ですから、相当作り込みますよ。本人に作成してもらう事ももちろん多いのですが、その時には私の方で4~5回推敲します。場合によっては20枚くらいになる事もあります。
行政にプレゼンに行く際や、雲の上のような存在の方に会いに行く場合は、それくらい作り込んだ資料が必要だという事です。
こういった資料についてはリスト100選の「70.これらのデータを元に、事業計画、資金計画を立てる。」で再度説明します。
最初からこういった資料を作れるのが一番いいのですが、「よし!やろう」と決めた時は何もかもが初めてで何から始めたらいいのか分からない状態です。RPG(ロールプレイングゲーム)でいう、最初のステージみたいなものですね。
この段階で、プレゼンできるほどの作り込んだ資料が作れる人はなかなかいませんので、まずはピッチ用資料を持って、知り合いに相談をしながら色々と助言を頂いていくのです。
すると、その時に頂いたアドバイスが今後の参考になったりするし、知り合いを繋げてくれることもあるし、やればやるほど色々な物事が加速していくんですよ。その中で棚ぼた的に雲の上のような人に紹介してもらう事もありますので、もちろんそういう時には会ってみてください。
ピッチデビューはほろ苦い経験もするかと思います。
私のところに相談に来た方の多くは、色々なところでコテンパンにやられて傷ついている場合が多いです。我が子も高校生で起業家デビューをする際に、一人で自転車に乗って汗だくで何度も会いに行ったのに、最後で「あ、無理だから」と一言で済んで追い返されたり、「君の話なんてありきたりで、そういう話とかいらないから」と言われたり。ママの名前を借りずに自力で頑張りなさいと言ったものの、何度も手を差し伸べたくなるほど私の方が辛かった事もあるくらいです。
起業を始める人は必ず通る道なのかもしれませんね。
でも、頑張ってください。数打ちゃ当たるというように、色々な人に話をしてみると、必ずサポートしてくれる人に出会いますから。そして、一度断られたくらいではめげないでください。時間と実績が積まれていくと自ずとステイタスが上がってきます。すると、周囲の状況が変化していきますから。
まずは、ピッチ用資料を配りながら説明する!です。