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盛り上がってきたドラマ後半戦『海に眠るダイヤモンド』ほか

秋ドラマも後半戦、というか終盤ですね。
もう終わった作品もあります。
今期は私にとっては楽しめるドラマが多かった気がします。
今回はその中で3つほど書きとめておこうかなと。

『海に眠るダイヤモンド』
第7話。前回の6話では鉄平(神木隆之介さん)たちの恋愛模様が描かれて、それぞれの幸せへの着地点が見え始めていました。
···にもかかわらず、今回は炭鉱の火災発生。

進平(斎藤工さん)、一平(國村隼さん)ら工員たちが懸命に消化を試みるも鎮火する気配もなくむしろ危険な状況に。

苦渋の決断を下した炭鉱長の辰雄(沢村一樹)が構内放送で皆に呼びかけるシーン、見応えがありました。
いつの間にか、自分もそこにいる端島の住民のような面持ちで聴き入っていました。

沢村一樹さん、とぼけた軽い役もこなしますが、このようなちょっと暗めでシリアスな役も合いますね。
顔立ちがそもそも整っているから真面目な表情をするとより真面目に見えるというところが得してますよね。
阿部寛さんもそうですが。コミカルとシリアス、両方いける口かも。

演出・映像も丹念に作られている感じもして、まるで映画のような質感。

あと、私が好きなのはリナ役の池田エライザさん。ドラマ版の『舟を編む』ですごく良い演技をされていたので、今回も役者としての幅が広がったような気がして、その躍進に嬉しく思います。

ラストに向けてそれぞれがどのように進んでいくのでしょうか。期待しています。

   ◇

『ライオンの隠れ家』
第9話のラスト、泣けました。洸人(柳楽優弥さん)が自分の無力さに情けなくなりついに泣き崩れてしまい···。

美路人(坂東龍汰さん)やライオン(佐藤大空さん)の2人を、責任をもって面倒を見ていたしっかり者の洸人が弱い部分をさらけ出すことによって、より人間らしさを垣間見たというか···。

そしてその優しい兄・洸人にいつも助けられていた美路人が今度は逆に洸人に寄り添い慰めるというビュアな関係にまた涙。

その直前の祥吾(向井理さん)のゾワゾワするような表情や口調がより怖かっただけに、優しくて穏やかな洸人がそれ以上踏み込めなかったのは当然だし、そのぶん悔しさと情けなさでいっぱいになる彼の辛い心情がより伝わってきました。

9話が終わったあとのXでも、多くの人が「みっくんたちは幸せになってほしい」と書き込んでいました。
私もしばらくいろんな人の感想に共感しつつ余韻に浸りましたよ。

そして、この作品も映像が美しかったりロケーションがよかったりして、情感豊かな雰囲気がさらに気分を高めてくれるような気がします。

素敵な兄弟&ライオン、本当にハッピーエンドになってほしいです。

   ◇

『嘘解きレトリック』
第10話は、クリスマス会と、鹿乃子(松本穂香さん)の母フミ (若村麻由美さん)との再会・絆を深める回でした。

祝探偵事務所隣のお食事処「くら田」の息子タロくんが、クリスマスを祝ったことがない鹿乃子にサプライズでクリスマス会をしようと提案。

店主でタロの父(大倉孝二さん)をはじめ、みんなでこっそり準備をする・・・。鹿乃子の前では「なんでもない」と周囲はごまかすけど、人の嘘がわかる鹿乃子はみんなが何かを隠していることに疑問を持つのですが、これは「優しい嘘」。

鹿乃子がみんなから愛されているのが、見ている方も嬉しくなります。

一方で、これまたこっそり娘の様子をはるばる見に来たフミは、たまたま神社の境内で左右馬(鈴鹿央士さん)と出会い、彼を祝探偵事務所の祝と知らずに娘を思う気持ちを話しだし・・・。

鹿乃子にとって素敵なクリスマス&お母さんとの語らいの時間でしたね。映像的にもすごくレトロ感あふれる素敵な雰囲気が出ていました。

毎回言うのですが、松本穂香さんが演じる役がとても彼女に合っていてすごく可愛いし、鈴鹿央士さん演じる左右馬との会話や関係性も好きで、見ていてほほえましい。

オープニングやエンディングの音楽もいいい。
次回で終わるかと思うと淋しいです···。
スペシャル版でもいいのでまた二人を見たいなと思えるドラマでした。

   ◇

そのほか、『3000万』『宙わたる教室』『全領域異常解決室』『放課後カルテ』『無能の鷹』『天狗の台所season2』が最終的に好きなドラマとして残ったかな。

来期(来年)もまたいろいろと楽しみです。

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